大事な機能
凄い!
凄いけど酷すぎる!
途中まではアリア達を傷つけた敵だったから憎かったけど‥。
まさかこの短期間に細切れにされるとは‥。
飛び散った臓物やら目玉やらで地獄絵図とかしている。
「さすがにこのまま放置するわけにはいかないよね?
ゴブリンは片付いたので、そろそろ本当のお掃除を始めてくれないかな?」
このままにすると変なモンスターとか湧いてきそうなので葵さんにお願いしてみる。
「え?
憎っくきゴブリンを全滅すること以外にお掃除ってありますか?」
葵さんは俺のお願いに真顔で答えている。
う〜ん、ボケているとか惚けているようには見えないなぁ。
「いや、ゴブリンの死体が酷い状態だから放置は出来ないかなと思って‥。
ルンルンバに綺麗にしてくれる機能があれば使って欲しいかなと‥。」
きっと高性能なモデルなら綺麗にする機能もあるはず!
「プッ、綺麗にするとか出来るわけないですよ。
ちょっと斗馬さん大丈夫ですか?
ルンルンバは敵を殺す為に作られた兵器ですよ?
それを捕まえて綺麗して欲しいとか‥。
兵器に何をやらせたいのか‥プッ。」
!!
何故だろう、常識を疑われて笑われるのは何だか無性に腹が立つ。
「え?
マジで掃除出来ないの?
ちょっと、どうするのこの惨劇!」
あまりに無責任なので声が大きくなってしまう。
「ち、血の池地獄にするのも良いかもです。」
葵さんが俺から目線を逸らしながらしょうもない事を言うのであった。