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好都合
『創造神様、ありがとうございます!』
私、ルナは唐突に祈ってしまいました。
えっ?何でお礼を言ったのか?
だってこんなチャンスがありますか?
第三王女に生まれたものの、第一王子が完璧な人で人望も厚く、兄弟の仲も良いので後目争いも起きそうにない。
なのでお父様は積極的に私を嫁がせようとあの手この手をうってくる。
あまりに熱心なので騎士学校に通ってにげたのですが、卒業と同時にお見合いをさせようとするし‥。
まぁ、私の幸せを本心で願ってくれてるのは嬉しいけど‥。
でも、私は決めてましたの!
私が嫁ぐ人は、白馬に乗ってピンチの私を救ってくれる人なの!!
だからトウマ様は私の理想の相手。
短剣を渡し、受け取らせたので強引に結婚するつもりでしたが、まさかまさか女神様の使徒とは‥。
なんて好都合!
これで私の結婚に異議を唱える者達を黙らせることが出来る。
あまりに嬉しくて、思わす拳を握りしめてしまった。