選択肢
「で、どうやったら街の人を救えるの?」
俺はNo.9さんを睨みながら尋ねる。
俺に尋ねられたNo.9さんは両手を広げ、やれやれ的なポーズをとる。
「わかりました。
貴方がそれをそれを選択するなら従いましょう。
ちなみに街の人を救う手立ては三つあります。」
No.9さんが指を3本立てる。
「え?
思っていたより選択肢があるね。」
思わず本音が口から出てしまう。
No.9さんは俺の言葉を聞いても特に何も反応を示さなかった。
「一つ目が‥
気合いでジャンプします。」
「はい、消えた。」
即座に否定する。
気合いって何ですか?
気合いがあれば何でも出来ると思ってませんか?
「二つ目は‥
気合いで避ける。」
なるほど‥
避けるって事はハンドルをきればいいのかな。
とりあえずやってみる。
・
・
・
びくともしなかった。
「最後に三つ目ですが‥
ブレーキを踏みます。」
「え?
そこは、気合いでブレーキを踏みますでは?」
思わず突っ込んでしまう。
「はぁ?
気合いでブレーキ???
はぁぁ‥。
何でも気合いで解決できると思ったら大間違いですよ!」
いや、アンタがそれをいう?
一つ目と二つ目は気合いが付いてたけど‥。
No.9さんの言動にイライラさせられる。
あ〜早く葵さん戻ってこないかなぁ。
しみじみ思うのであった。