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降車拒否
「それは本気で言うておるのか?」
アリアが本気で怒っていた。
まぁ、こうなるよな‥。
でもアリアだけ乗せるとなると他のメンバーがうんとは言わないよね。
「「私は降りませんよ。」」
イスカさんとサバルさんがキッパリ拒否してくる。
「ボクも嫌です‥。」
ミーにも断れらる。
「皆んなの事が大事だから残って欲しいんだけど‥。」
何とかお願いしてみるが‥。
「いやじゃ。」
「無理。」
「嫌。」
「‥‥」
完全に拒否されてしまう。
「死ぬのは一緒だと約束したであろ?」
アリアが涙を流しながら俺の服の袖を握ってくる。
うっ、これはこたえる。
「いや、危ないかもしれないし‥。」
それでも俺が渋ると‥。
「あ〜、男がうだうだ言わない!!
惚れた女を守ってこそ男だろ!!」
No.9さんが威勢よく叫ぶ。
いや、アンタのせいだからね?
カッコいいこと言った的な顔されても‥。
「わかった‥。
皆んな俺について来てくれ。」
最終的にアリアの涙に負けるのであった。