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説得


沸き起こる勇者コール。

涙を見せる受付嬢。


すでに断れる状況にはなかった。


微妙にニヤけるNo.9さんが腹立たしかったが、覚悟を決める。


「わかりました‥。

 依頼を受けます。」


俺の言葉に周りの人のボルテージが最高潮になる。

立ち上がって喜ぶ人々。

泣きながら抱きついてくる受付嬢。


いや、まだ何も達成出来てないけど‥。

周りのテンションとは逆にどんどんテンションが低くなるのであった。


報酬などの話は後日する事になり、早急に現地を目指す事になる。


冒険者が報酬を決めずに依頼を受ける事はほぼない事だが、緊急事態という事で特例として許可された。


受付嬢の話では、成功させればかなりの報酬が出るとのお墨付きをもらっていた。


「お姫様ぐらい貰えるかも。」


受付嬢の冗談がフラグにならないことを祈るのであった。


 ・

 ・

 ・


「聞いていたと思うけど、グレイン王国のヴェルダッドに向かう事になった。

 現地には10万を超えるモンスターがいるとの事。

 距離も離れているからスピードを出す必要があって、かなり危険な旅になると思う。

 出来れば皆んなにはこの街に残ってもらいたい。

 あっ、No.9さんは別ね。

 責任とってバスに乗って下さい。」


「もちろん、何処へでもお供しますよ。

 地獄であろうとベッドの中であろうと‥。」


No.9さんが妖艶な表情を見せる。


あまりの色気に思わず唾を飲み込んでしまう。


するとアリア達から殺気を感じたので話を進める。


「乗車拒否も出来るけど、出来れば穏便にしたいと思ってる。

 皆んなこの街に残ってもらえないかな?」


俺は皆んなに頭を下げるのであった。

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