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騒然


 イスカさんとサバルさんのせいで険悪な空気になってしまった冒険者ギルドを早く出ようとした瞬間であった‥。


「緊急事態です!」


受付嬢の1人が大声で叫びだす。


冒険者ギルドの中にいた冒険者達に緊張感がはしるのであった。


「詳細は不明ですが、グレイン王国内で複数のスタンピードが発生したようです。

 特に問題になっているのがヴェルダッドです。

 既に10万を超えるモンスターに包囲されているようで‥。」


受付嬢の話の途中であるが冒険者達はザワザワと騒ぎ出す。


「10万って‥。

 無理無理。」


「俺、パス。」


「こっちに来なければいいが‥。」


あまり冒険者の反応は良くなかった。


「まだ続きがあります。

 大型のモンスターが近づいているようで‥。

 2日後には戦闘が始まります。」


大型のモンスターの話が出ると殆どの冒険者が下を向いていた。


冒険者としての知識がない為、ことの重大さがイマイチ分からない。


「マズイ状況なの?」


イスカさんとサバルさんに小声で尋ねてみる。


「絶望的な状況ですね。

 休憩を取らずにヴェルダッドに馬を走らせても5日はかかります。

 しかも道中、モンスターに襲われる可能性が高いです。

 さらに奇跡的に王都に辿り着けても10万のモンスターと大型モンスターと戦う事になるので、ほぼ死ねと言ってるのと同じです。」


サバルさんが冷静に状況を教えてくれる。


「私も同じ意見です。

 死ぬのがわかっているのに依頼を受けるのは‥。」


王都の冒険者ギルドで沢山の経験がある2人が否定的な事で、かなり深刻な状況なのがわかった。

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