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破滅2
「仕方がない、打って出られないのであれば籠城するしかないな‥。」
フエルテ王が籠城を決意するが、そう上手くいかないのであった。
「も、申し上げます!
実は‥
城内の食料が既に少なくなっております!」
臣下の報告に我が耳を疑うフエルテ王。
「な、何故そんなことになっておる!
緊急時のために備蓄しているはずだが!!」
フエルテ王が臣下に怒号をとばす。
「ユニト、リガロ、オスクロ、ラスの都市でのスタンピードに対して支援を行った結果かと‥。」
臣下が言いにくそうに応える。
「だ、誰がそんな指示をした!」
お前だろ?
と臣下達は思ったが、口にはしなかった。
「それよりも今後の事をどうするかです!」
臣下は話を逸らすのであった。
「おっ、そうであるな‥。
ユニト、リガロ、オスクロ、ラスはどうなっておる?
スタンピードが収まったらこっちに救援に向かわせるように手配しろ!」
フエルテ王が指示を出すが、臣下の反応は鈍かった。
「各都市は苦戦しているようです。
救援を出せる程余力はないかと‥。」
臣下の報告に頭が痛くなるのであった。