ノンビリ
結果的に無意味になった名付けで精神的に疲れたので、お風呂に浸かるのとにする。
「あ〜、最高!
やっぱりお風呂は気持ち良い!!」
思わず大きな声が出てしまう。
テンションが上がった事が原因だが、今は俺1人しかいないので問題ない。
そういえばお湯に色がついているが入浴剤かな?
思わず手でお湯をすくってみる。
「どこの温泉の素かな?
濁ってるし下呂温泉かなぁ。」
妙なテンションなので独り言が多くなってしまった。
この楽しい時間が長く続く事はなかった。
「下呂温泉ではないです。
これは別府温泉ですよ。
あと、温泉の素でなくて本物の温泉です。
女神様にお願いして、お湯を運んでもらいました。」
なるほど、異世界に別府のお湯を運ぶとは‥さすが女神様。
「って、違う!!
ちょっと、何でNo.9さんがお風呂にいるの?
あと、何でタオル巻いてないの?」
突っ込む事が多くて混乱してしまう。
「はぁ?
お風呂にタオルをつけるのはマナー違反ですよ。
日本人のくせに知らないんですか?」
確かにタオルをつけるのはマナー違反だけど‥。
「2人ともお風呂は静かに入るものだぞ。」
背後からアリアに注意される。
!!!!
ちょっといつの間に背後に回ったの?
俺が慌てているとさらに声が聞こえてくる。
「本当に気持ちいいですね。」
「トウマさんと結婚して良かった!」
イスカさんとサバルさんが楽しそうに話している。
「ミーも気持ち良いよ!」
ミーのはしゃぐ声が聞こえてくる。
あ〜俺の楽しい時間が‥‥。
「何でこうなるの!」
俺の叫びが浴槽に響くのであった。




