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名付け3


「No.9さんのままでも良くないですか?」


正直な気持ちを伝えてみる。


「確かにコードーネームみたいでカッコいいですが、『葵』みたいな可愛い名前に憧れる的な感じです。」


何だろう、「的」を使われるとイラッとくる。

昔「逆に」って言葉を使いたがる人が身近にいたのでそれに近い感じかな。

何の逆やねん!


「可愛い名前ですか?

 萌とか、どうですか?」


「萌?

 何か狙い過ぎてて、無理です。」


別に狙ってないけどなぁ。


「苺はどうですか?」


「苺?

 いや、死神っぽいので却下。

 それに斗馬さんに食べられそうなので‥。」


この人、いちいち人をイラッとさせる。

それに死神って‥‥あ〜、あの有名な漫画の主人公の名前ね‥漢字違うじゃん。


「歌姫はどうかな?」


「歌姫?

 何ですか、私に異星人の前で歌えと?

 ちょっと古くないですか?

 まぁ、ライオンの方ならわりと最近ですが‥。」


「ん?

 もしかして『うたひめ』って勘違いした?

 これは『みく』と読むらしいよ。」


「えっ、『ミク』ですか?」


No.9さんがニヤニヤ笑いながら尋ねてくる。


「いや、『みく』だから!

 カタカナにするとちょっと勘違いされそうだから‥。」


「ちょっと何を言ってるかわかりませんが?

 『ミク』ですよね?」


「だから『みく』だって!」


分かってて聞いてくるのでムカつく。


「ちなみにこの名前は却下です。」


No.9さんが真顔で応える。


「何で?

 可愛い名前だよね?」


「これってキラキラネームですよね?

 出来れば、ちゃんとした名前がいいです。」


くっ、割とまともな理由なので受け入れないと駄目そうだ‥。


あ〜名前付けって難しい。


「って、これいつまで続くの?」


「もちろん私が納得するまでです!」


いや、ドヤ顔されても‥。


「次には決まるかも!」


次って何の事だよ。

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