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性転換
ミーが泣くのを見て、もらい泣きするNo.9さん。
「本当に性転換させたのですか?」
手術もしてないのに一瞬で性転換を終わらせたと言うのかこの人は‥。
「はい。」
サラリと応えるNo.9さん。
「いや、無理でしょ!
手術してないのに!!」
俺が驚くと泣くのをやめて語りだす。
「ふふふふ‥‥
女神様からお借りした神秘の力を使用しました。
まぁ、一度使うと一年は使えなくなりますが‥。」
ドヤ顔でポーズをとるNo.9さん。
「こんな事のために神秘の力を使っていいのですか?」
思わず疑問を口にする。
「!!!
何がこんな事のためですか!!
ミーさんがこんなに思いつめていたのに‥。
ひどい!」
うわぁ〜、何か面倒な人だなぁ‥。
俺の中でNo.9さんの評価は下がっていっていた。
「戻せないなら受け入れるしかないけど‥。
では、今後ミーを娘として育てていくからね。」
俺はミーの頭を撫でながらそう伝える。
だが、俺の言葉にミーの反応は微妙であったのである。