大事な事1
朝からどんちゃん騒ぎで疲れてしまったが、依頼以外にも大事な事があるのを忘れていた。
ミーの事だ。
引き取ると決めていたが、本人ときちんと話をしていない事に気がつく。
大事な話があるとミーを呼び出し、2人っきりで話す事にする。
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「ごめんね、急に呼び出したりして‥。」
どんちゃん騒ぎに巻き込まれて疲れているだろうから謝罪する。
「とんでもない!
頭を上げて下さい!」
俺が頭を下げた事でミーには驚かれてしまった。
「話なんだけど‥。
君の事を俺が引き取りたいと思っている。
もちろん嫌なら断ってくれてもいいよ。
あくまでも君の意思を尊重したい‥。」
親元に帰したい!と言う言葉をのみ込む。
口減しで売られてしまっているので親元に帰るのは厳しいらしい‥。
ミーは俺の話を聞くと困惑した顔で口を開いた。
「その‥
本当に私を引き取ってくれるのですか?
獣人でもいいのですか?」
困惑の理由はやはり獣人の事を気にしているようだ。
「全然問題ないよ!
むしろ獣人が良い!!
だから安心して!!」
上手く気持ちを伝える事ができなかった。
側から見ると変態のように聞こえるのであった。




