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決まり1


 笑顔のソフィアさんと笑顔だけど目が笑っていないルナ様を2階の応接室に案内する。


歩いている時、ソフィアさんの足取りは軽やかだったのに対してルナ様は踵を鳴らしていかにも機嫌が悪い感じがした‥。


2人をソファーに座らせ、向かいの椅子に座る。


・・・・・・・沈黙が続く。


どうしよう、空気が重い。

誰か助けて!

葵さん!どうして声を出してくれないの?


長い沈黙を破って、ルナ様が口を開く。


「トウマ様は、この国の風習についてはお詳しいですか?」


「すみません。バタバタしていて言い出せなかったのですが、私はこの国の人間ではありません‥。」


ここは嘘をつく場面でないので素直に話す。


「そうですか‥‥まぁ、それは大した話ではありません。成る程‥‥‥知らなかったのですね‥‥。」


ルナ様は真剣な表情であったが、最後に口元に笑みが浮かんだ。


ん?何か嬉しい事でもあったのか?


ソフィアさんは逆に先ほどの笑顔から悲しそうな表情に変わった。


ルナ様の言葉は続く。


「実はこの国には決まりがありまして‥未婚の女性の裸を異性が見た場合、責任を取って結婚する決まりになっています。」


「ん!!」


俺は目を見開いて驚く。


「しかし異国の人間に限り、その事を知らなかった場合は結婚する必要はありません。」


良かった!

セーフ!!


思わず安堵するのであった。

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