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蚊帳の外
私、サバルは焦っていた。
イスカの策略に便乗する形で付いてきたのは良かったが、ことごとく話に参加出来てなかった。
イスカのお父さんが暴走しだすと完全に蚊帳の外に追いやられてしまった。
このままだとマズイ!
本当にマズイ事になる!!
どうする?
イスカのお父さんの話に便乗出来そうにないし‥。
もうこうなったらアレしかない!
私は大きな賭けに出る事にした。
トウマさんの部屋の前で待ち伏せする事、数時間‥。
トウマさんがニコニコしながら部屋に戻ってくるのであった。
「サバルさん、こんばんは。」
トウマさんは上機嫌だった。
コレならイケる!
私は確信したのであった。
「少しお話しがあって‥。」
私がモジモジするとトウマさんが部屋に入れてくれる。
「良かったら、部屋で話しませんか?」
え?
もしかして誘ってる??
私は胸をときめかせ、部屋に入るのであった。