湯船
斗馬は、イスカ父に解放されて自分の部屋でゆっくりしていた。
アリアが同じ部屋がいいと、かなりごねたが部屋が空いてないからと断られてしまっていた。
こんなに大きいのにツインの部屋が一部屋も空いてないのは疑わしく思えた。
部屋はシングンと聞いていたが、かなり広かった。
家具も素人が見ても高そうだとわかってしまう。
精神的にも疲れたので食事の時間までベッドの上でゴロゴロしていた。
葵さんはステルス機能を解除して横に引っ付いている。
このまま一人眠りしたかったがイスカ父との話で汗をかいてしまったので食事の前にお風呂に入る事にした。
そしてここでショックを受ける。
こんなに広い部屋なのに浴槽がないなんて‥。
後でイスカさんに聞いたら、この地方ではあまり浴槽に浸かる文化はないらしくてシャワーで済ませるらしい。
え〜〜〜大浴場ないの???
斗馬はお風呂に浸かるのが好きなので諦めきれなかった。
こういう時の斗馬は行動が早い。
部屋を出るとイスカ父を探す。
すぐにイスカ父を見つけてバスを出せるスペースを借りることにする。
イスカ父はイスカから斗馬の事を聞かされていたので許可は出したが、何故今になってバスを出すのか気になっていたのであった。