実家10
イスカside*************
暴走するフレイは退場したが、場の空気は最悪だった。
皆が「お前、何か良い案だせよ!」と目で牽制しあっていた。
散々牽制しあって、最後は1人の女性に視線が集中するのであった。
「え?私?」
困惑しているのは来年結婚を控えているニースだ。
皆がニースに何とかしてと縋るような目で見た。
ニースは覚悟を決めてのか口を開きだす。
「変に策を練るより、誠実にアタックするのはどうですか?」
ニースはまずは正論で攻めた。
「失敗したらどうするの?
責任取れるの?」
イスカが吠える。
「せ、責任はとれませんが‥。
お、お嬢様は素材自体は良いのでワンチャンあるかと‥。」
先程の正論と違って言葉に力はなかった。
「責任とれないの?
だったら無理矢理するしかないじゃん!!」
イスカは暴論で対抗する。
「それは‥さすがに‥。
せめて、酔わせて良い雰囲気にして襲ってもらうのはどうですか?
お嬢様は見た目だけは完璧なので、セクシーな姿を見せれば襲ってくれるかもしれません。」
ん?
皆の表情がくもる。
ちょいちょいニースの言葉の中にイスカをディスっているものがあるからである。
「そ、そう??
襲ってくれるかなぁ?」
意外とイスカに高評価であってようだ。
「でも、セクシーな衣装とか持ってないよ。」
イスカがモジモジしながら答える。
「それなら大丈夫です。
奥様が沢山お持ちですので‥。
それはもう、凄いのを。
パックリ開いていてエグいです。」
ニースがニヤニヤしながら奥様の秘密を従業員に暴露する。
自分の秘密を暴露されてイスカ母から表情が消える。
近くにいた従業員達はイスカ母からすぐに
離れるほど恐怖を感じていてのであった。