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実家6
イスカside*************
この場の全員を共犯にして、ご機嫌なイスカであった。
しかし、1人の人間が空気を一変させる。
「あの〜
差し出がましいのですが‥
一つ質問というか疑問がありまして‥」
従業員の1人の女性が恐る恐る手をあげる。
上機嫌のイスカが話を促す。
「なに?」
従業員の女性が意を決して話し出す。
「相手の男性が報酬の受け取りを拒否したらどうしますか?」
イスカの笑顔が消える。
「き、拒否するわないじゃん!」
イスカは明らかに動揺している。
「こ、この私が報酬なのよ!!」
従業員の女性に詰め寄る。
あまりの形相に従業員の女性が小さく悲鳴をあげる。
従業員の女性の悲鳴を聞いて、さらにイスカの怒りが強まる。
従業員の女性の胸ぐらを掴んで持ち上げる。
「断るわけないよね????
ねぇ???
答えて???」
こわ!
その場の全員が恐怖したのであった。