冒険者ギルド7
俺が文句を言おうとすると先にサバルさんが動く。
「そんな横暴な話がありますか!
王都のギルドでは絶対に許されませんよ!!」
サバルさんが王都の受付嬢として毅然な態度を示す。
しかし、そんなサバルさんをフルネスさんは笑い飛ばす。
「ふふ
ここは何処ですか?
王都ではありませんよ。
これだから何も知らない小娘は嫌いなんですよ。
いいですか?
ココにはココのやり方があるのです。
王都でぬくぬく育った人には理解出来ないでしょうねー」
最後は少し大きな声で叫び、サバルさんを睨みつける。
フルネスさんとサバルさんが睨み合う。
あっ、この流れってヤバくない??
言ってることは横暴だけど、フルネスさんのが経験豊富そうだ。
よし、こうなったら他力本願だ。
『葵さん、フルネスさんをどうにか出来ない?』
俺は葵さんに念話をおくる。
『あっ、良かった。
忘れられてるかと思いましたよ。
危うく天使の羽を斗馬さんの耳に突っ込むところでした。
ははは‥。』
いや、笑えないから‥。
『この男ですね?
よし、殺しましょう!
ちょっと待って下さいね。
確か、女神様から刈り取りの鎌を頂いていたはず‥。
あっ、ありました!!
では、この男の首を落としますね。
血が天井まで噴き出すので離れて下さい。』
いや、最後の方を可愛くいっても駄目だから。
『ちょっと待てよ!!
葵さん、天使だよね?
言ってることは悪魔だよ。』
俺は慌てて葵さんの暴挙を止めるのであった。