覚醒
騎士学校時代の事を思い出しているとソフィアの意識が覚醒していく‥。
ソフィアが目を覚ますと狭い真っ暗な場所に閉じ込められていた。思わず外に出ようと手で押してみるが、全く動こうとしなかった。
ソフィアが焦っていると女性の声が聞こえてくる。
「あっ、お目覚めですね。すぐに開けますので暴れないで下さいね。」
女性がそう言うと、私を閉じ込めている物が開き出す。
暗闇からいきなり明るくなったので直ぐには目が開けられないでいると、また女性の声が聞こえだす。
「怪我の方は治していますが、気分はどうですか?」
怪我?
この場所にくる直前の記憶がよみがえる。
「あっ、私怪我してたんだ‥。」
お腹の辺りを触るが痛みは無くなっている。その他の切り傷も全て無くなっていた。
ん?よく見たら私、全裸だ!
咄嗟にしゃがみ込んで身体を隠そうとする。
「フフ、大丈夫ですよ。ここには貴女しかいませんから。」
女性が楽しそうに話しかけてくる。
「服は目の前の棚に置いてありますので。」
言われた通り、目の前の棚を見ると服が綺麗に畳んであったので、すぐに服に着替える。
服を着替えていると、また記憶がよみがえってくる。
「私、男性に裸を見られてしまった‥。」
動けないので裸になるのを手伝ってもらったんだ‥。
緊急事態だったのでその時は恥ずかしくなかったが、冷静になって顔を赤くしていた。