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冒険者ギルド3
イスカとサバルの挑発により、制服の女性が歯軋りをしながら悔しがっている。
もしかしたら歴戦の冒険者さん達が止めに入ってくれるかと期待したが、その冒険者達はそそくさとギルドから出て行ってしまうのであった。
埒があかないので強引に話を進める事にする。
「あの〜本日盗賊を引き渡した者ですが、門番さんから冒険者ギルドに行くように言われたのでやってきました。」
俺の話が終わると制服の女性は一瞬ギロリと睨んでくるが、何かを思い出したのか突然態度を変えるのであった。
「もしかして、トウマ様ですか!?」
先程までの怒りの形相ではなく営業スマイルにかわる。
「は、はい。トウマです。」
制服の女性の勢いに負けて声が小さくなってしまう。
「お待ちしておりました!
詳細は個室にてお話しさせてもらいます。
ご同行をお願い出来ますか?」
先程までの顔と違って満面の笑みだ!
「はい。宜しくお願いします。」
返事をして制服の女性の後を追う。
「イスカさんとサバルさんはココで待ってて『『ついて行きます。』』」
2人に言葉を遮られてしまう。
出来れば2人にはついきて欲しくなかったのであった。