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昼食9


手に取ったビールを持って行こうとすると葵さんに腕を掴まれる。


「斗馬さん、それはビールでも発泡酒でもない第3のビールです!」


葵さんが目を吊り上げて怒っている様子だ。


「でも、ビールだよね?」


俺の言葉を聞いて葵さんが『はん!この素人が!』的な顔で睨みつけてくる。


「いいですか、第3のビールとは‥

 ビール、発泡酒とは別の原料、製法で作られた、ビール風味の発泡アルコール飲料の名称の事です!」


まるでウキ何たらのような説明をしてくる葵さん。


「発泡アルコール飲料という事は発泡酒だよね?」


少しイラってきたので反論してみる。


「だから違います!

 あ〜イライラする!!

 発泡酒とは別の原料で作ってるので発泡酒ではないです!!」


よし、もう諦めよう‥。


「何かオススメのビールを葵さんが選んでくれない?」


こうなったら丸投げする事にする。


「ウーン、それは難しい相談ですね。

 エビスもドライもあるし‥。

 生もあるから‥。

 いや、でもプレミアムも捨て難いし‥。

 無理です!

 私には1つに決めきれません!!」


物凄く悔しそうな顔をしている。


「別に1つに絞れとは言わないよ。

 何本か見繕ってくれればいいから。」


何か疲れてきたよ。


「『何本か』とは何本ですか?

 具体的に指示下さい。

 本数によってパターンが違うので‥。」


うざ!


「じゃ〜5本で。」


「5本かぁ〜、出来れば6本欲しいですね。」


めんどくさ。


「じゃ〜6本でお願い。」


「6本かぁ〜、出来れば10本欲しいですね。」


多い!

えらい増えたね。


「もうお任せします。」


俺は全てを葵さんに委ねる事にした。

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