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昼食7
「苦味のある炭酸って、まるでビール‥」
俺が喋り終わるより先に目の前にアリアが立っていた。
「ビールとは?
そ、それはまさかお酒か?」
アリアが数センチの距離に近づいている。
もうちょいでキス出来そうなぐらいだ。
俺は照れて顔を赤くするが、アリアはそうでないようで顔を赤くして興奮しているようだ。
ん?
デジャブ??
ビクトリアと同じ目をしているような‥。
「ア、アリアはお酒好きなのかな?」
その時は軽い気持ちだった。
「お酒が好きか?
‥‥‥‥
好きに決まってるだろ!!
私の事をなめているのか!!
あ〜好きだよ。
大好きだよ!!
なんならお酒と結婚してやるよ!!」
何を言ってるのか、わからなかった。
「トウマ!
私の知らないお酒を持っているのであろう?
甘い精液などいらん!
お酒を持ってこい!!」
いや、誰が甘い精液だよ!!
そろそろカルピスから怒られるよ!!
ってか、お酒を持ってこいとか頑固親父かよ!!
目がすわるアリアが怖いので渋々2階にお酒を取りに行くのであった。