昼食3
正直、ビクトリアの事をなめていた。
まさか、ここまでシツコイとは‥。
俺が作った了解を食べたビクトリアはそれはもう凄かった。
ガムシャラに料理に食らいつく。
いや、最初はお嬢様らしくお淑やかに食べようとしてたよ。
でも未知の食べ物と分かってからはそれはもう‥‥。
もうゾンビが食らいつく感じであった。
で、食べ終わるとビクトリアに押し倒される。
葵さんが俺を守る為に途中で捕まえようとしたが、まさか服を囮にすとは‥。
俺の上には下着姿のビクトリアがいた。
目が尋常でないぐらい血走ってる。
獲物を狙う目だ。
「ビクトリアさん、落ち着いて‥。」
言葉が通じるか不安であった。
「お、落ち着けですって!
無理!!
ねぇ、今のは何?
ねぇ?
何アレ?
ねぇ?
ねぇ、早く答えて!!」
こわ!
ビクトリアさん、怖いって!!
もうホラーだよ。
ダメ元で嘘をつく。
「ロ、ローラ王国で流行ってる新しい料理じゃない?」
どうだ?
「はぁ?
あなた馬鹿ですか?
ア レ が ローラ王国で流行ってる!?
はん!
脳みそありますか?」
何だろう、少しムカっとした。
「アレは未知です!!
未知の食材を使ってます!!
私に嘘が通じるとは思わない事ね!」
あっ、最後の言い回しはお嬢様ぽかった。