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人助け


武器を取り上げたのでキキとララの親子をバスに乗せる。


さすがにゴタゴタしたのでミーを除くメンバーは目を覚ましていた。


そして怒りの表情であった。


その怒りは安眠を邪魔されたのが原因なのか、キキとララをバスに乗せた俺への怒りなのかは分からなかった。


アリア達にヘコヘコ頭を下げながら後ろの席に向かう。


座席に座らせながらキキとララに注意事項を伝える。


「この乗り物は、ソトの街を目指しています。

 キキさんとララさんはソトの街までお連れしますが、それ以降は街の衛兵に助力をお願いして下さい。

 それと一番大事な事ですが‥。

 車内では大人しくしていて下さい。

 くれぐれも問題を起こさないように。

 次に何か起こしてたら荷物室にいる他の盗賊と一緒に衛兵に渡しますので。

 これはお願いではなく命令ですので勘違いしないで下さい。」


後半は声に力を込めてしまう。


キキとララに伝えている最中、何でこんな連中を大切な人達がいるバスに乗せないといけないのか自問自答していた。


道徳などで習った人助けがどうしても頭をよぎってしまう。


俺は勇者ではない。

人々を守る義理はないのだが‥。


気持ちが晴れないまま、運転席に戻る。


バスに乗ってからワーワー騒いでいたキキとララが途中からキョロキョロ車内を物色始めていた。


あ〜嫌な予感がする。


取られそうな備品はないと思うけど‥。


モヤモヤとしながらとソトの街を目指していた。


そして、それは起こるのであった‥。

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