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物理


任せてくれと言って葵さんが従属の首輪に手をかける。


「おい、大丈夫なのか?

 失敗するとこの子とお主が死ぬ事になるぞ!」


心配したアリアが物騒な事を叫んでいる。


本当に大丈夫なのか?

葵さんとミーの事が心配になるが、今の俺にもどうする事も出来なかった。


「大丈夫です。

 任せて下さい。」


葵さんが振り返って笑顔で応えてくれる。


何か魔法でも使うのかと思っていると‥。


「フン!」


葵さんが首輪を引き千切る。

いや、それ物理ですから!


これで終わりかと思ったが異変にアリアが気がつく。


「まだ終わってないぞ!

 何か出てくる。」


葵さんに引き千切られ床に落ちた首輪から黒い霧のような物が湧き出してくる。


その後、霧は1箇所に集まりだした。


集まった霧は黒い球体に変化する。


良くわからないが禍々しくて気持ちが悪く感じた。


「あれは呪いじゃ。

 触れると死ぬぞ!」


アリアが叫ぶと同時に球体がミーに向けて進みだす。


触れると死ぬと言われ、どうする事も出来ないでいた。


俺が躊躇する間も球体はミーに近づく。


ミーも逃げる事が出来ず、球体がぶつかろうとする寸前葵さんが球体を掴むとそれを握りつぶす。


葵さん以外のメンバーは目を点にする。


葵さんは何事もなかったように手の汚れをはらうようにこすり合わせるとこちらを向いてニッコリ笑う。


いや、頼もしいけどちょっと怖かったのであった。

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