160/628

葵にお任せ！

葵さんに眠っている盗賊の対応を任せる。

いつも作業を手伝いたいと言ってもやんわり断られる。

縛り上げて荷物置きに連れて行くはずだけど、あの細腕でそんなこと出来るのかな‥。

謎だ‥。

泣きじゃくるミーを慰めたいので2階に連れて行きたいが、アリア以外の人には２階のことを知られたくないので頭を撫でたりして何とか落ち着かせることに成功する。

泣きじゃくるミーからご両親の事などを聞いたので依頼が終わったら送ってあげようと思った。

ミーは疲れていたのかそのまま眠ってしまったので椅子に寝かせる事にする。

リクライニングを最大にするとベッドになるのでそこに寝かせる。

俺の作業をアリアといつの間にか戻っていた葵さんが見守っていた。

寝かせる時にミーの首についている首輪が気になっていたのでアリアに尋ねてみる。

案の定、従属の首輪だった。

つけた相手を無理やり従わせる非人道的な者だ。

無理やり引っ張られたのか首輪の下には傷が複数見られた。

何とか外せないかアリアに聞いてみるが、哀しそうに無理だと言われる。

車内に嫌な空気が流れだす‥。

しかし、それを打破する一言があがる。

「それを取ればいいのですか？

　そんなの楽勝ですよ。

　葵にお任せ！」

葵さんが細い腕の力こぶを見せ、笑顔で応える。

そそくさと作業を始める葵さんを見て、頼りになる相棒だと思うのであった。