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嫌な世界


イビキもなくなり静かになったバスを走らせていると道端に小さな子供が立っていた。


よく見ると頭に大きな耳が生えている。


たぶんウサギの獣人だと思われた。


しかし、こんな場所で一人でいるとは‥。


念の為、ナビの画面を詳細モードにすると数メートル先の森の中に赤い点が4つほど見えた。


赤い点は俺に対して敵意がある事を意味する。ちなみにウサギの獣人は青いので敵対する気はないようだ。


「葵さん、コレって‥。」


一応、葵さんに確認をとるが同じ結論のようだった。


子供を囮にした強盗だ。


先程捕まえた盗賊といい、今度は子供を使った強盗だ‥。


ほんと救いようがない世界なんだと認識させられる。


「本音を言えば、通り過ぎて欲しいですが‥。」


葵さんは俺の答えを分かっているのに確認をとってくる。


「あの子を救ってあげたい。

 全ての人を救えるとは思えないけど、目の前の困った人は助けてあげたい。」


俺は素直な気持ちを伝える。


「さすが、我が夫だ。」


背後から急に声が聞こえる。


ビックリして急ブレーキを踏みそうになったよ。


バックミラーで確認するとアリアが狭い隙間から顔を出していた。


ほんと危ないから気をつけて欲しい。


でもアリアが誉めてくれて少しだけ気持ちが楽になるのであった。

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