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出発


 葵さんは笑っているがこの男尊女卑の世界の中、女性でありながら好きな事を突き詰めるのは並大抵の事ではないと思う。

それを実行するビクトリアには感心させられた。


ちなみに葵さんが笑ったことで我慢していたアリア、イスカ、サバルの三名も笑いだしてしまう。


ビクトリアも笑われる事に慣れているのか特に怒ることはなかった。


「トウマは笑わないのか?」


ビクトリアが少し表情を曇らせながら尋ねてくる。


「俺は立派だと思ったので笑いませんよ。」


素直な気持ちを伝える。


「立派と思うのか?」


ちょっとだけ嬉しそうだ。


「はい。

 女性の身で食べ歩きをするのは凄いことだと思いますよ。」


俺の言葉にビクトリアは少し涙ぐむのですあった。


その後、全員を座らせてソトの街に向けて出発したのだが‥。


「これはなんじゃ?」


走行中でもガンガン質問をしてくるビクトリア。


「それはUSBという物です。」


質問には葵さんが対応してくれていた。


ピンポン!


「なんじゃ、これは!?」


今度はサムさんが降車ボタンを押してしまう。


「すみません、気が散るので静かにしてもらえませんか?」


俺のアナウンスが虚しく響くのであった。

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