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違和感
残念美人のせいで心にダメージはあったがイスカは踏ん張った。
「では、早退と休暇は問題ないと考えていいでしょうか?」
本当は不満はあるがサバルはイスカの執念に首を縦に振っていた。
「それとこの書類をアソコの彼に見せてサインを貰って下さい。」
何故私が!?
サバルは心の中でツッコミを入れていたが手渡された書類に驚愕した。
サバルはかなり有用な人間で冒険者ギルドにある依頼を全て把握していた。
そのサバルが手渡された依頼に覚えがなかった。
まさか‥自分で依頼を作ったの!?
イスカの暴挙に額から汗が流れ落ちる。
荷物は食料。
目的地はイスカの実家のあるソトの街である。
まさか‥本気で結婚する気なのか‥。
ん?
報酬の銀貨5枚の下に何か違和感を見つける。
嫌な予感がする。
サバルはイスカにバレないように画像を見抜くレンズでその違和感のある箇所を調べるのであった。