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治療


 葵さんの話を聞いて驚いてしまったが、ソフィアを放っておいて言い訳がない。


「治療する方法はないの?」


「方法はありますが、あまり気が進みません。」


 葵さんは躊躇しているようだが、人の命には変えられない。


「気が進まないのにやらせるのは悪いと思う。でも出来る事なら助けて欲しい。」


俺は姿が見えない葵さんに深々と頭を下げる。


「頭を上げて下さい‥‥。私も少し意地悪でした。わかりました、助けましょう。」


何とか葵さんを説得して、ソフィアさんの治療を行う事にした。


「まずは、ソフィアさんだけを二階にあげて下さい。」


 俺は王女様に事情を話してソフィアさんを治療する許可をもらう。最初はどうやって説得しようかと思っていたが、キチンと説明したら理解してくれた。


ソフィアさんを葵さんに指示された二階の奥の部屋に連れて行った。


「そこに治療用のカプセルがあるとおもいますが、ソフィアさんをそこに入れてください。」


カプセルに近づくと透明の蓋が自動で開いた。葵さんの指示通り、そこにソフィアさんを入れようとする。


「あっ、駄目ですよ!カプセルの中に入る時は裸にして下さい。」


「Pardon?」


「だから裸ですって。ほら急がないと間に合わなくなりますよ。」


そんなに急かされても‥。


「ソフィアさん、すみません。自分で脱いでもらえますか?私は部屋の外に出ますので‥。」


それまで全く声をあげなかったソフィアさんが口を開く。


「申し訳ございません。先程から痛みが酷くなって身体に力が入りません。」


ソフィアさんが悲痛な表情で応えた。

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