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リリスのターン2
帰ろうとする女神を引き止めたリリスに対して他のメンバーは良くは思っていなかった。
女神に何を言われるか分からないので早く帰ってもらいたいのだ。それなのにリリスが引き止めてしまう。
第二王女のサラは露骨に睨んでしまう。
しかし、リリスは臆することなく女神に話しかける。
「実は女神様にお願いがあります。
私達は女神様の美しさの足元にも及びません。
しかしトウマ様の妻として美しさを磨く必要があります。
もし良かったら化粧品を私達に頂けないでしょうか?
少しでも女神様に近づきたく思います。」
!!!!!!
他のメンバーが驚愕する。
まさかこのタイミングで化粧品を女神に頼むとは‥。
しかも、さりげなく女神を誉めて気分良くさせている。
第二王女のサラを除いたメンバーはリリスを羨望の眼差しでみている。
サラだけは要注意人物に格上げしていた。
「ま、まぁ‥私に及ばなくても貴女達もなかなかよ。
仕方ないわね。
化粧品ぐらい送ってあげるわ。
後でリストでも送って頂戴。
では、斗馬に宜しく言っといて。」
チョロ女神はそれだけを言うと消えていった。