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暴走
「もちろん、あります!」
葵さんの質問に珍しく大きな声で応える第三王女のルナであった。
他のメンバーも葵さんの圧によって萎縮していたがルナの声でその呪縛から解き放たれたようだ。
そんなルナを第二王女であるサラは感慨深い思いで見ていた。
まさか引っ込み思案だった妹がこんなに成長するとは‥。
もちろん妹より強気の姉も負けてはいられなかった。
「当然結婚しますわ!」
サラはルナよりも大きな声で応える。
その様子を見ていた葵さんは斗馬を慕う娘達に感動していた。
「例え、斗馬さんと身体の関係があっても結婚する必要はないですよ。
結婚する意思がない人はこの部屋から出て行って下さい。」
葵さんがふるいにかけるが誰も部屋から出て行く人はいなかった。
「では、全員斗馬さんに娶ってもらいましょう。」
ニッコリ微笑んだ、葵さんの暴走は止まらない。