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申請書2


 化粧品の件はその後もかなり揉めたが、最終的にはアリアの案が採用された。


あの中で最年長だったのは第二王女のサラ付きのメイドのユウ、ユフィだった。


翌朝、寝る前と朝起きてから化粧品を使ってみてその効果を皆んなで確認することになっていたが予定外の事が起きてしまう。


化粧品はユウ、ユフィの2人が数週間は使う予定だったのに我慢しきれなかったのか女性陣の全員が勝手に使ってしまったようだ。


たった1日で効果が出ないと思われたがそこは女神様から頂いた化粧品だ、格差はあるが女性陣全員に劇的な変化をもたらしたのだった。


「肌がツルツル。」

「ガサガサだった肌が‥。」

「まるで赤ん坊のような‥。」


女性陣全員が手鏡に映った自分の顔にウットリしていた。


これでめでたしめでたしとなればいいのだが、そうならないのが現実である。


化粧品を皆んなで使った為、無くなってしまったのだった。


異世界斡旋所side


おばさんに扮した女神が一生懸命に仕事をしていた。


「女神様、そろそろ休憩しませんか?」


女神の相棒でもある天使が女神に声を掛けるが手を止めなかった。


天使も休憩させる事を諦めて自分も淡々と仕事をこなしている時にそれは起きた。、


「何これ!!」


突然女神の叫び声が部屋に響き渡る。


唐突だったので天使もビックリしてしまう。


「何か問題でも!!」


天使も気を取り直して女神に近寄っていく。


すると女神は一枚の紙をこれでもかと凝視していた。


あまりの迫力に天使もビビってしまう。


女神が固まってしまったので天使が背後に回ってその書類を見てみると‥。


「なになに‥

 申請者は‥

 また彼ですか!?

 で申請内容は‥

 え?化粧品の一式を1,000セットですか!?」


いつもは冷静な天使も想像以上の量に声を大きくしてしまっていた。


「女神様、さすがにこの量は問題ですよ。」


仕事に忠実な天使は思った事を女神に伝える。


すると女神が突然立ち上がって叫ぶ。


「私、下界に行く!」


女神は叫び終わるとそのまま部屋から出て行ってしまうのであった。

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