125/628
取り調べ1
ザワつきがおさまらない。
「せ、洗顔・化粧水・乳液はいくつ用意出来ますか?」
サラが恐る恐る尋ねてくる。
「俺は使ってないので‥。
予備が2個あったような‥。」
女性陣が唾を飲み込む音が聞こえる。
さっきまでのザワつきがおさまり、今度は静まりかえるのであった。
「わ、私が代表して使ってみましょうか?」
リリスが勇気を出して発言したようだ。
リリスは宰相さんの娘さんでこの中では一二を争う権力者だ。
さすが宰相さんの娘さんだ。
代表という言葉を使うことで他の人間に対する牽制も行っていた。
2個のうちの1つが決まったかに思われたが、ここでまた流れがかわる。
「あ、あの‥。
お嬢様達に何かあったら大問題です。
ここは私達が試した方が良いかと‥。」
ここでルナ付きのメイドさんのセイラが自らが犠牲になると言い出した。