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取り調べ
斗真は近衛騎士にとある部屋に案内される。
近衛騎士はドアの前で立ち止まる。
あっ、この先は俺ひとりで行けと‥。
何かしらの圧を感じながら扉を開ける。
扉を開けて部屋の中に入ると女性陣が既に椅子に座って待っていた。
俺の椅子を探すが座れそうな椅子が見つからない。
これは立っていろってことかな。
俺が困惑しているとサラが口を開く。
「さっそくですがトウマ様、お聞きしたいことがあります。」
口調が落ち着いてるので、まるで取り調べを受けているような気分だ。
「ソフィアの肌が綺麗になってるのは何でですか?」
ソフィアさんの肌?
成る程、化粧品の事を言ってるのかな。
「あれは化粧品を使いました。」
俺の言葉に周囲がざわつく。
「そ、それはどんな物でしょうか?」
サラが動揺しているようだ。
「洗顔で洗い流して、化粧水と乳液をつけただけですよ。」
周囲のザワつきが静かになる。
何かまずい事言ったかな?
尋常ならない雰囲気に恐怖するのであった。




