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拘束
斗馬は冒険者ギルドを出ると真っ直ぐお城に向かっていた。
いろいろ揉めた依頼の報酬については特殊な事例なので今すぐに対応出来ないとの事なので明日また冒険者ギルドに顔を出す事になった。
街中ではバスは運転出来ないので歩いて城を目指す。
葵さんは姿を見られるとあとあと面倒そうなので姿を消してもらっている。
ステルス機能のようで、俺の知ってる天使と違っていろいろな事が出来るそうだ。
顔見知りの門番に挨拶して城に入ろうとすると門番に呼び止められる。
ん?
俺の顔を見てギョッとしている。
何かあったのかと困惑していると近衛騎士達が慌ててやってくる。
歓迎されてる雰囲気ではない。
それはまるで追い求めていた者を見つけた時のような目つきをしていた。
俺は訳も分からない状況で身体を拘束されてどこかに連れていかれるのであった。