衝撃
斗馬が冒険者ギルドに向かった時、ソフィアは同僚のアイシャと護衛の任務を代わっていた。第三王女のルナに報告するためだ。
ルナ達が重苦しい会議をしている時にソフィアが部屋に入って来たのだった。
「失礼します。」
ソフィアが礼をして部屋に入ってくる。
その時は皆がソフィアに注目していなかった。
「ただ今戻りました。
トウマ様は冒険者ギルドに向かわれていますので一緒ではありません。」
ソフィアの報告を皆んな真面目に聞いていなかった。
「エルフの村の件やトウマ様の力については‥。」
ソフィアが報告を続けている途中で第二王女のサラが席を立ってソフィアににじり寄る。
突然の事に言葉をつまらせるソフィア。
「ど、どうしたのこれ!!」
サラが大声をあげる。
いきなり大声をあげたので他の人達もビックリしている。
「これとは?」
ソフィアが質問の意図が分からず回答出来ていなかった。
「肌と唇よ!!
どうしたのその肌!
貴方達騎士が王女の私より肌が綺麗とかありえない!!
いつものカサカサの肌はどうしたの!?」
地味にディスる王女であった。
ソフィアが答えようとすると他の騎士達も近づいてきてソフィアの頬を引っ張ったりしている。
そんな騎士達を押し退けてサラがソフィアの胸ぐらを掴んで締め上げる。
まるで尋問のようだった。