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トラウマ


 表情が消えたかと思ったら今度は顔を真っ赤にして怒りだす。


「私ですよ!

 わたし!!

 葵ですよ!!!!」


美少女は葵さんだと主張する。


「いやいや、葵さんはAIだよ。

 天使なわけないよ!」


俺は自分の事を葵さんだと名乗る美少女を否定する。


「だったら証明しますよ。」


美少女が興奮気味に近寄ってくる。


俺はその迫力に後ずさる。


「小学2年生の時、食べ残した給食のパンをランドセルの中で腐らせましたよね?

 後で、お母さんに見つかって泣かされましたよね?」


ん?

何でその事を知ってるの?


「初体験の相手は高校1年の夏で、相手は3年生でしたよね?

 しかも性に対する知識がなくて、全て相手にさせましたよね?」


「おい!

 何でそれを知ってる!?

 マジで初体験は黒歴史だったのに!!」


思わず美少女の胸ぐらを掴んでしまう。


「その事が今でもトラウマになってますよね?」


私は全て知っていますよ!的な目で見透かされる。


「あ、葵さんだと認めます!!

 なのでこれ以上は勘弁して下さい。」


俺は胸ぐらを掴んだ手を離して、深々と頭を下げるのであった。


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