表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/627

一緒に‥


「ふ、不老不死‥。」


葵さんから聞いた言葉を繰り返してしまう。


「な、何でそんな事になってるの?

 異世界転移しただけだよね?

 不老不死になるはずがないよ!」


思わず興奮して語尾が強くなる。


「見に覚えないですか?

 あっ、そう言えば意識がない時にって言ってたような‥。

 私の口から言う訳にはいかないかぁ。」


葵さんの言葉の後半部分がかなり気になってきた。


「要は女神様に気に入られたのであたえられた特典的な感じです!」


葵さんがかなり強引に納得させようとしてきた。


いやいや、特典で不老不死にされたらたまったもんじゃない。


しかしここで葵さんに文句を言っても仕方がないので一応は納得する。


俺のことよりまずは目の前のアリアの事だ。


アリアは俺と葵さんの会話を聞いてバツが悪そうな顔をしていた。


「すまんな。

 話を聞いてしまって‥。

 まぁ、とにかく頑張れ!」


ガーーン!

死にかけた人に慰められてしまった。

これはさすがにショックだ。


ただ死にかけてるのに俺を慰めてくれるとは‥アリアの事が気に入ってしまった。


俺はアリアの手を握って目を見ながら口を開く。


「アリア。

 君が最愛の人達との別れで傷つき苦しんだ事はどうする事も出来ない。

 ただ、今後の人生において俺が君より先に死ぬ事はないよ。

 だから君が死ぬのを俺が看取ってあげる。」


俺の言葉にアリアの目から涙がボロボロとこぼれ出す。


「ありがとう。

 一生、私の面倒を見て下さい。」


搾り出すようにアリアが俺の言葉に答えてくれる。


「わかった。

 一生面倒みるよ。」


俺は力強く答える。


「「あっ!」」


葵さんとソフィアさんが同時に何かに気がついたようだ。


「ん?どうした?」


ソフィアさんが固まっているので尋ねてみる。


ソフィアさんは何も言わずに俺の背後を指差す。


俺が恐る恐る振り返ると空中にヒラヒラの衣装を纏った女性が浮いているのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ