表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

魔王の作戦

「…これで」


「魔法少女共…覚悟しとけ」


◆◆◆


「…っ」


なんだか物音がして…起きてみたらこれ。

そとには色んな人が吊るされてる…

でも死んではないみたい───

これは────映像?

本当に、吊るされてるわけでは───ない?


「きき…これ」


「…これって、ほうき?」


「うん」


シファから渡されたのは…棒の部分は空色──まるで空を映したかのような綺麗な空色。

ほうきのふさふさの部分になる前の所にはリボンがはめ込まれ───

先端の部分には桜が付いている────

かわいらしいほうき。


「これで、飛べるの?」


「うん…普通に「ほうきよ、飛びなさい!」で飛べる」


「…ほうきよ…飛びなさいっ」


少しグラグラ揺れる───けど、慣れてくると、綺麗に飛べる。


『シファ…ゆきちゃんに』


『分かった──』


そうして、私はゆきちゃんに連絡をとった───。


◆◆◆


「ききちゃんっ!無事だったんだね!」


「うん、ゆきちゃんこそ…でも、これって誰の仕業なのかな───」


私達は…連絡をとって待ち合わせ場所を決めて…そこで会った。


「んー…魔王?でもあいつ弱そうだったし…こんなこと出来ないかな──」


「俺様が弱いィ?随分と舐めてくれたものだなッ!!」


「魔王…!」


「スイーツパラダイスっ!」


「スケッチパーティ!」


私達は即座に戦闘の体制になり───

攻撃を仕掛けはじめた。


◆◆◆


私───まきはマカロンゲートを設置し──

ゆき───みきは魔王を縛り付け──


「えいっ!」


マカロンゲートから飛び出して魔王にパンチ&キック!!


「…っ……そんなっ…!」


そう───魔王には効かなかった。


思ったより、長い戦いになりそうだ。


◆◆◆


ルラside


宙に独り───浮かぶ少女。

背中には立派な羽を生やし──

銀色のロングヘアは風でふわふわとなびき──

頭にのせた黒色の大きなリボンもまた、ふわりふわりとなびき──

紫色の瞳───くるくると巻かれたまつげ───

真っ白な服に───腰にリボンを巻いて─…

光希達を、眺めるその少女は──ルラ。


彼女は異世界人であり──魔法少女である。


最強種の頂点…天族。

最強族で二番目に強い竜族。

最強種で魔法が得意な精霊族。

最強種の中で一番不思議な霊族。


彼女はそんな、最強種の1種…天族だ。


「あらあら…苦戦しているようですわね…ですが、私の力は必要ありませんね。本当に危ない時に入ることに致しましょう…」


「きゃああぁぁぁっ!」


「あの子は幽霊が苦手なのね…それを魔王も面白がっちゃってるわ。怖がらせるだけじゃなくて攻撃しないといけないのにね……少し、手をかそうかしら」


「ファイナリング・エンジェリール」


「後は頑張ってくださいね…この世界の魔法少女さん」


◆◆◆


光希side


「え?幽霊が…消えた?」


「もしかして、他にも───」


「ききちゃん!ぼーっとしないで!今は撃退を最優先に考えないと…」


「うん、そうだよね…」


私は呪文を唱えて…魔王を縛り付ける。

アイスを作り出し…つらら状にして、魔王の周りに漂わせ…動けないようにする。

手を凍らせて…魔王にパンチを加える。


「今だよっ」


「うん…っ!ピュリケーションシー…」


「あ…あの子は…」


私は…不思議な女の子を見つけ、呪文を唱えるのをやめてしまい…

その隙に魔王は氷を溶かし、脱出し───


「覚えてろよ!」


という、悪者の在り来りなセリフを吐き捨て、去っていった。


「逃がしちゃった…」


「ううん、撃退できただけでいいんだよ…ほら、街の人も戻ってきた!」


「うん…そうだね……」


「あれ?どうしたの?」


「出来るなら…魔王も、倒したくない。みんな仲良く、平和に暮らしたいんだ…」


「ん?今…なんて?」


「ゆき〜っ」


「ごめん…またね!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ