46 終劇
遅れてすみません&若干短いです。エピローグ的なやつなんで許して……。
だいたい古戦場とモチベが悪いです。
あ、そういえば前回のボス戦をかなり加筆修正したんで暇な人は見てください。
具体的にはツキハくんの腕が吹き飛びます。
「いやーしかし激戦だったな」
「ん、ああそうだな」
怪傑のガスラークを討伐し、ダンジョン《ゴブリンの牙城》から帰り道。
夜も深まり、闇に包まれる森の道で恐怖も感じるが、そんな中でもワイワイガヤガヤと騒がしく俺たちは帰っていた。
「しっかし拳者の野郎すばしっこくてダガーがあたねぇんだよ」
「そりゃ大変だ」
「……おいおい聞いてるか?」
「あ、すまん。お前の送ってきたメールを読んでたわ。入るからにはちゃんと確認したくてな」
「あーなるほど」
メールの内容はかなり長いため要約すると、
・初期メンバーの最後の1席であること
・ノルマ等は特に無いらしい
・あくまでクランの目的は援助と情報共有
・毎月軽く定例会的なことはやる
・PKでの問題は上等!ただし自分の起こした問題は自分でケジメをつけること
・セクハラ行為の禁止
・他クランとの戦争は歓迎。ただし共闘も歓迎。勝手にやってろ
・そして以下のルールを理解し厳守すること
1.PKを恒常的に続ける
2.クランイベントには参加すること
3.争いがあった場合は決闘で解決せよ
4.ある程度の情報の共有
5.初心者狩りは自レベル25まで
6.自分がクランの一員であることを理解する
7.みんなで楽しく遊びましょう!
うん。やっぱ長いがしっかり考えられているだろう。
「高田馬場。決めたよ。俺をこのクランに入れてくれないか?俺はこのクランにこのゲームの全てを賭ける」
「おうおう言うなぁおい!OKその言葉を待ってたんだ。よろしく頼む。ちなみに何が決めてだったんだ?」
「日和って他クランとの戦闘は回避せよとか書いてあったら今すぐ脇差で襲って他のクラン探すだろうがそうはならなかった。この好戦的な感じと……『楽しく遊びましょう!』この一文で決定だ」
ぷッと高田馬場が吹いた。
「おいおいそこまで笑う必要はねぇだろ」
そうは言いつつ俺も笑う。
「アハハハルール7かぁそりゃあ嬉しいな」
「はー緊張したんだぞ?」
「そこまで気張る必要は無いだろ」
「そういう人間性なんだ。過去に色々あってね」
「色々?ああそういや結局なんで最初っから入らなかったんだ?」
なんと言えばいいんだろう。だけどそれでも震える手を握りしめ口を開く。
「んーとだな、言うとしょうもないがまあ、その、リアルで色々あってな…。それでなんというか…その…疑心暗鬼になってたんだ。また裏切られるんじゃないかってな。まあ、しょうもないだろ?」
自分の傷を…抉るように…震える声で必死に話す。
「……そうかもな。だけどな、それを振り切って裏切られるかもしれないのに入ってくれるってことは心を許してくれたんだろ?それはたかがゲームだろうと純粋に嬉しい」
嘲笑するでなく、冷笑するでなく、バカにするでもなくただ嬉しそうに笑ってくれる。それは今まで経験のないものであり…これからも経験することはなかったハズのもの。
心が、暖かい。
「な、なんか照れるなこれ」
泣きそうになるのを誤魔化しこちらも笑らった。
「さて、それじゃあ改めて……」
「ようこそ我が家、我がクラン。〔The murderers〕へ!」
(The murderers。殺人集団の意か)
「センスは悪いがいい名前だ。よろしく頼むぜ団長!」
「おうよ!それじゃあ今から闇ギルドに行って登録しねぇとか。よーし行くぞ!」
「高田馬場〜楽しそうだな!」
「ん?何言ってんだヘンゼル!恐ろしいくらいコンビネーションが取れる相棒が仲間になったんだぜ?楽しいに決まってんだろ」
「へいへい。あ、でも戦闘なら俺もツキハには負けんよ」
「そりゃ俺だって負ける気ねぇよ!」
そこからは俺も私だってといつも通りの騒がしさだ。
1歩踏み出すことでしか見れない景色。ああ、いいものだ。
「ってあああああああああああ!!」
「おいおいどうした」
「高田馬場!急ぐぞ!俺あと10分以内にログアウトしないとゲームが出来なくなる」
「おまそれ先に言えよ!!走るぞ!」
慌てて追いかけてくる高田馬場と共に闇ギルドへと走り出し、
「ちょ団長!俺も行くぞ!」
「ツキハくんさぁ…待ってよ〜」
「なんだなんだ駆けっこか?なら負けねぇぞ」
「ちょ盾重いんだが???」
「おい!モンスター出てるぞ!」
「なんか分からんがとにかく走れ!!」
「やれやれ僕達も行きますか」
静かな月夜にバカ達の騒ぎ声が響き渡った
これにてとりあえず第1章は終わりです。
2章はプロットを最初から作ってみようと考えているので結構かかりそうです。あと別作品とかも…?
実験的な方法も色々やりたいため、ここはこうした方がいいと思うとか色々ありましたらコメントください。あと感想もください(乞食)
約1年以上かかりようやく1章を終えることができたんで大変嬉しいです。




