4 準備は整った
やっとPKできた...
さあ、PKするとしよう。
爺さんと戦って刀を貰ったあと、宿屋に行った。
ここにはどこでも中身が変わらないマジックボックスが設置されおり、便利だ。ちなみにソースは公式掲示板。
ベッドと椅子と大きめの箱しかない質素な部屋に要らない物を詰めていく。
インベントリ圧迫して邪魔だし、落としたら困るものもあるからな。
そしてポーション類を混んでる雑貨屋からなんとか買い、草原に出た。
刀の切れ味はどんな感じか知るため、そこの兎を切る。
「【一閃】」
高速で刃が飛び、兎の首がぽーんと撥ねた。
怖っ。
だけどいい切れ味だ。初期のスキルはあともう一個あるが...
まあ性能も何となく分かったことだしあまり人気のない西のエリアに行こう。
ここは少しレベルが高めで遠いので人が少ない。そしてイノシシは相変わらず怖い。
ソロででかい蛙を狩ってるプレイヤーに近づき…
「こんにちは」
「ん?こんにちは」
「じゃあ死んでください【一閃】」
「は?」
身動ぎするより速く腰を引いて抜刀し斜めに首を撥ねる。
どうやらDEXは武器の精度にも影響があるらしく、見事にヒットした。
この人、なかなかに高レベルだったっぽいな。
レベルは6になった。いやーありがたい。
アイテムはゴミしかないけど売れば金になるウハウハだ。
次に行こう。
今度は話しかけず後ろから忍び足スキルで近づき、もう一個の刀術の初期技【死線突き】を打つ。
相手の喉から刀が生えてた。
ちなみにこのゲーム、初期だからかもしれないが首を刺されたり、頭吹っ飛んだりすると多分即死扱いになる。
うん。まあ人間首が飛んだら死ぬよな。
アイテムは美味しいし、経験値も美味しい。グロさを除けばいいことしかないな。
そんなわけで何人かPKしてたら、今度はあっちから切りつけられた。ひどい人もいるもんだ。
冷静に後ろに下がりつつインベントリから出した直剣で相手する。
居合が使えなくなるので刀は抜かない。
「アイテムかえせ!俺の時間を返せ!」
どうやら最初の青年らしい。
「え?嫌ですけど。だいたい警戒しないあなたが悪いです」
「あ!」
声をあげながら剣をあらぬ方向にぶん投げ、視線がそちらを向いた瞬間刀で【一閃】
突っかかってきた青年はまた経験値になった。
おっと危機感知が色んな方向から鳴ってる。
そろそろ帰るとしますか。
……帰れたらだけどね。
慌てず 偽装スキルでレッドプレイヤーの赤い色から緑色の善良なプレイヤーに戻す…が、
「おい!お前!なんでPKなんかしてるんだよ!PKは悪いことだろ!」
掛けてるときにまた面倒くさそうなやつに絡まれた。初めて見るパーティだ。
構成は戦士にうるさい剣士、魔法使いに、あとは神官か。
しかもよく見るとハーレムパーティじゃないか!
死んどけ!!
余談だがこのゲームは性別を変更できない。まあオトコの娘なら出来るらしいが。
「は?PKしちゃ悪いのか?」
とりあえず相手はしとく。警戒すべきはこいつらじゃなくて周りの危機感知に引っかかった連中だ。
「悪いに決まってんだろ!あとその武器どこで手に入れたか教えろよ!俺達は攻略組だぞ!」
こいつをうるさい剣士からイキリ剣士にランクアップする。
「え、利用規約読んだのか?PKは垢BAN対象じゃないって書いてあるぞ?それに他人に情報を吐くように強要する方が追放対象だと思うんだが?」
「うぐぐぐ...」
「ちょっとあんたは黙んなさい。私が話するわ」
横の作られた美人が話すらしい。
「その武器をどこで手に入れたか教えてくれないかしら。もちろん対価も払うし、見逃してあげる。いくら欲しいの?」
「そうだな。3700万ゴールドだ」
ちなみに今散々狩りをしてた俺でもせいぜい2万くらいしかない。
「っ!分かった教える気はないのね。じゃあ殺して奪うわ」
「どっちがPKだよ」
悪態をつきつつ、柄に手を当てた。
【死線突き】は【スラッシュ】と似た感じの割と自由度の高いアクションスキルです(ASと略します)
文字通り死線を突くと威力が上がります