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少年は刀一本でPKになる  作者: 鳩乃蕃茄
PKのはじまりはじまり
37/79

31 悪夢

「【彼岸花】」


血のような真っ赤なダメージエフェクトが飛び散り主人公(笑)の最後の仲間のアバターが消滅した。


『レベルが30に上がりました。』


お、数時間やってやっとレベルアップしたか。ん?黒くなって次のレベルまでが0になってる。


とりあえず街に戻ってから詳細は確認しよう。芋猟銃に狙撃されたら目も当てられない。




━━━━━━━━




案の定芋猟銃に狙撃されかけたがなんとか街に帰り、宿で調べてみる。









ふむふむ......どうやら今のレベルギャップが30らしい。今後のアプデで最高レベルを上げるとか。




まあ今回はレベルが上がらなかったがその代わりにスキルレベルがかなり上がったから見ていこう。


残りスキルポイント85

忍び足 LV26→30 MAX!

直剣術 LV1

偽装 LV27→28

奇襲 LV26→28

危機感知 LV17→19

蹴術 LV24→25 MAX!

暗視 LV9→13

居合術 Lv30

武道 【刀】LV30

気配遮断 Lv17→19

投擲術 Lv8

ナイフ術 LV17

隠密 Lv24→25 MAX!


そして新しいスキルが色々と出てる。


《スキル[豪脚]30ポイント》《ちょっとだけ先に表示しますがあと少しの強化でスキル[隠密]と[忍び足]と[気配遮断]とスキルポイント40を合体させ[隠伏]に進化できます》


隠伏...3つのスキルの複合スキルか。わかりやすくなって有難いが気配遮断がまだスキルマしてないから取れないのか。強化して後で取るとしよう。豪脚に関しては普通に足術の強化版か、こっちは取れるため取得。というかなんで喋ってるんだ...?


《気にしたら負けです》


そうですか。

あとはステータス割り振りだが適当にSTRに50振って終了。

ふと画面端の時間を見るともう1時近い。いい加減眠くなったし久々にガッツリ戦闘して疲れたから寝るとしよう。


あと少しで複合スキルというロマンの塊が手に入ることに興奮冷めやらぬ中眠りについた




━━━━━


━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━





夢を見た



学校の道場で剣道部の連中と仲良く談笑している。そこに殺伐とした空気は一切なく、ただ温かく、穏やかに時間が過ぎていく。





━━━━暗転━━━




気がつくとむさくるしい熱気が籠る体育館で

俺は竹刀を構え、相手と対峙している。


「構え...始め!」


「イアアア」


「ヤアアア」


雄叫びが響き渡り、試合が始まる。

下段気味に構えた俺に対し、アイツは…名前の見えない準決の相手は正眼でピタリと構える。

互いに隙を狙いつつ意識をそちらに逸らさない程度に牽制し合う。

そして徐々に近づき、同時に面を狙う。


「メェェェェン!」


「メェェン!」


が、互いに1本となるほどではなく、そのまま鍔迫り合いに持ち込まれる。

ふと気になり相手の顔を覗くが、無い。

しかし僅かにズレた瞬間の隙を突かれ、竹刀が面に当たる。


「メェェェェン!!」


完璧な一撃。

すぐさま3人の審判は旗が上げ、1本先取する。



「2本目...始め!」


まだ1本、焦るな...焦るな!




鍔迫り合いに持ち込み、チャンスを伺い、俺は引き小手を、相手は引き面を打つ




が、しかし旗は上がらず、仕切り直しになり、小手先の技や数打ちでは決まらないと思ったのだろう。お互い次の一撃に賭ける。

いつしか夢であることすら忘れの試合に挑む。

次第に近づき竹刀の先が交じり、正面を取り合い、僅かにズレた瞬間互いに飛び込んだ。


「メェェン!!」


「メェェェェン!」



審判の旗は




相手の白色に上がった。




1本も取れず一方的に負けた。


「勝者 」


白色の旗が上がり大会は終わった。

悔しいがまあまた来年...



━━━━━暗転━━━



暗くなったかと思えば元に戻り、それがどこか分かった瞬間殴り飛ばされた。


「クソッ...」


倒れた俺を蹴り飛ばし、服を掴んみ上げ、憎悪を浮かべた顔で俺を睨みつた部長(クソ野郎)は何度も殴ったのだろう、自らの血で塗れの拳でさらに俺を殴る。


「お前沙都子に手を出したんだってなぁ!!痴漢とか恥ずかしくねぇのかよ!」


「僕..はやってま...せ...ん」


「うるせぇ!証言も証拠も揃ってるんだよ」


また1発殴られる。


「だいたいお前があそこで勝っていれば...俺は恥をかかなくて済んだのによぉ!!」


さらに1発。


「サトル...も負け..たじゃない...ですか...」


俺の質問には答えはなく、代わりにもう1発殴れただけだった。


━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━


━━━━━




「っハァハァハァ...しばらく見てなかったのにまた来たのかよ...」


汗だくになって目を覚ます。何度見たかわからない夢。

何故自分が、と何度も自分と問答しそれでも答えは出ず、恐らく一生逃げられない夢。

嫌なことも楽しかった事も全部がいっぺんに襲ってくる。


ふらふらと下に降り、風呂で汗を流し、時間を見るとまだ夜明けではないが、真夜中とも言えないぐらいの時間になっていた。




「クソが。寝る気分でも無いし後でログインするか」


ゲームは気分転換(現実逃避)にぴったりだ。

一応これからもゆっくりと投稿してきますが、数学弱者なので数字を間違います(確定)。

なんで暖かく見守るか、誤字報告でよろしくお願いします

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