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少年は刀一本でPKになる  作者: 鳩乃蕃茄
PKのはじまりはじまり
35/79

29 それはまるで豹のように

ぼうと風が吹いたかと思うと低姿勢のままヌルりと体が移動し想定外の方向から刺しにくる。


その身の子なしはまるで豹のようだった。


最小限の動作で放たれた突きを横に()()()、切り返す。だが間一髪で避けられ、動作を繋げるように下から腹にくるりと回した刀の柄を叩き込みにくる。

刀ではどうしようと間に合わない。ならばと倒れ込みながら、足を蹴りあげ顎を狙う。


「なっ」


蹴術でいつの間にやら取得した技【サマーソルト】。想定外のはずなのに冷静に避けられ次の瞬間ところどころからダメージエフェクトと共に痛みが走る。

あの一瞬でプラスで斬っただと?むちゃくちゃだ。

転がるように下がり仕切り直し、構え直す。

コンボ数はまだ14。…来る!

誘うように構える師匠に斬られるのを前提にさらに1歩踏み切り込む。だがいとも容易受け流され、切り返され...


━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━


━━━━━━


━━━━




「よし。そこまでじゃ」


「ふぅ...ありがとうございました」


師匠が終了の合図をして終わる。


「まだまだと言いたいところじゃが、以前よりはマジになったな。よろしい、お主も風ノ型初級達成じゃ。これは本当は中級で渡すんじゃが…まあ伸びが速いしあんまり関係はないじゃろう。【風】と【彼岸花】、まあ上手く使うんじゃな」


スキルとアクションスキルの欄にひとつづつ新しいスキルが追加される。


「結構適当っすね」


「まあ重要なのは技じゃないからのう」


「?」


「ま、いずれ分かる。それにまだまだ終わったわけじゃないから明日も来るんじゃ!」


「りょーかいです」


「おめでとさん」


後ろから声がかかり、見るとなんか瞑想?してる


「ツキハも初級終了ですか。というか地味に中級に飛び級してない?」


「時宗も終わってたのか。なんか嬉しいね」


「昨日にね」


「ところで何やってるの?」


「え?レベルアップで覚えた瞑想ってスキルのやつなんだけど...ない?」


「え、覚えてないわ」


「くっくっくっ...まあ覚えられるわけないじゃろうな」


ヨノ師匠がニヤニヤと笑う


「え、それどういうこと?」


「あ、僕も気になる」


「やれやれ...。ほんとは話しちゃ行けないんだが、話してやる。この世界...めんどくさいからGOFには」


「なんでこれがゲームだって知ってるんだ?」


「そこからかい」


小さな身長で背伸びしてドヤ顔で話そうとしてるとこ悪いがそこからです


「わしは普通のNPCじゃないのじゃ。2つほど上の管理...まあ簡単に言うと偉いのじゃ!」


無い胸を反りドヤ顔で言い張る師匠。


「なるほど?だからメタ的なことも知ってるのか。んで、何故俺は覚えられないんだ?」


「ああそれなんじゃが実はお主らの見てるステータスとは別に隠しステータスってモノがいくつか存在するんじゃ。それで今関わってくるものは2つ。『武士道パラメータ』と『外道パラメータ』。人を助ければ武士道メーターが上がり善良な人を殺せば外道メーターが上がるというわけじゃ。そしてそれによって覚えられる技も変わってくるんじゃ」


「俺が人を殺しまくってるから瞑想を覚えられないと」


殺人鬼に瞑想もクソもないってか


「なるほどね」


「てことは逆に外道パラメータが高いと覚えられる技もあるのか」


「あるにはあるが...まあ今はまだ足りないから覚えられないのう」


「わかった今から行ってくる」


善は急げって言うしな善ではないが。ついでにさっき手に入れた技の性能も見たいからな

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