21 北の街へ
8月28日(火曜日)
おはようございます。起きたら早速ログインして爺さんのとこで修行をし、その後朝ごはんを食べに部屋から降りる。
マーマーレードジャムと食パンでした。
再びログイン。
さて、爺さんのとこで修行してもいいがたまには外に出ないと体が鈍ってしまうな。という訳で最近解放されたらしい北の街に向かう。
まあレベリングも兼ねてさっさとボス殺しに行きますかね
割と高い頻度でデカい虫と遭遇しながら歩くこと15分。
やっと見覚えのあるデカい円形の広場が見えてきた。
事前情報によると北のボスは{ビックマンティス}でかいカマキリだ。うん。怖いね
だってカマキリなのに1.5メートルくらいあるんだよ?カマキリなのに
なのでボスエリアに入ったら直ぐに接近。【死線突き】で目を狙い、刀を差し込む。うわぁなんか沢山潰してる生々しい感触が...
「ギィィィィ!」
当然片目とはいえ潰されてビックマンティスは激怒。
めちゃくちゃに鎌を振り回して殺しにくる。それを【流刀】と普通に刀で受け流しながら少しづつ反撃する。
そして...
10分くらいやってただろうか。さすがにビックマンティスも疲れてきたらしく、
動きが鈍くなってきた。
大振りの一撃を避け、一気に懐に潜り込み、細い動体を【桜花】で切り裂く。
「ギイィィィ...」
ギチギチと変なもの音を立てながらゆっくりと倒れ込み、痙攣してるが死んだらしい。
『レベルアップしましたプレイヤーレベルが19→20』
『おめでとうございます。プレイヤー名:ツキハが北の街に行けるようになりました!』
レベルアップしたが、とりあえず行けるようになった北の街に向かうとしよう。
さて、ファドゥーツに着いた訳だがここはあまり大きい街ではないらしい。プレイヤーも余り見ないし。
だが、畑が沢山あったので多分農業が盛んな街なんだろう。
とりあえずポータルを解放しに広場に向かう。
「あ、ツキハじゃん」
声の方を見るとマーガリンがいた。
「なんだお前か」
「なんだってなんなのよ。まあいいわ!何しにこんな何もないとこ来たの?」
「何もないって言っちゃうのか...。俺はただ単に暇だったからボス狩りに来たのとここのポータル解放。で、お前は?」
「私は師匠とのクエストであとこれの練習」
そう言いながら肩に背負った猟銃を見せてくる
「これねぇ弾の速度早いし強いのよ」
「そりゃ凄い。でもなんで弓も持ってるの?」
「この猟銃弾込めるの遅いし難しいしできついのよ。だから1発撃ったら弓持って仕留めてるの」
「それだったら弓使った方はや…いやなんでもないです」
「そうだよね〜?」
「ま、まあ俺は狩りに行くわ。頑張〜」
「うーん。じゃあまたねー」
そんな訳でマーガリンと別れ、狩りの時間だ。
──────
ふっと爺さんのように小さく息を吐き、後方から【死線突き】で仕留める。
この鯖でソロはかなり無謀だぞ?
「お前が首狩りか!お命覚悟!!」
「いや時代劇か!【流刀】」
真正面から突撃してきたアホの剣をスルりと受け流し、返しの刀で斬り、追撃の蹴りを加えて何割か削り、引いた所を攻め、【桜花】でトドメを刺す。
そろそろログアウトするか…。
さて、ラスボスとの戦いだ




