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第百八話

第百八話、投稿しました。……が。正直番外として扱った方がよかったような気もします。読まれる方は、今一度前もって身構えておいてもらえたら幸いです。

 冬を迎え、暦が変わり、季節がさらにまた一つ移り変わってからも、立花暁の死について、世間の意識が新たに刷新されるようなことは無かった。


 一時は全国区、某大手サイトのトップニュースにも大きく取り上げられた、一学生の悲惨な『事故』は、冷淡な時間の流れと共に色褪せていった。


 人は忘れ、世界は何も変わらない。

 一つの事故よりも、より重要な事件や事故があった。一人の少女の死よりも、より数の多く、より印象に残る死があった。

 一部の人間を除き、忙しない世俗に押し流される大勢の関心事からは、その出来事は呆気なく抜け落ちていく。


 立花暁という少女のことなど、初めから存在しなかったかのように。


 そして捜査線から世間へ、琴羽や拓二のことが匿名でも事件の関連として公表されることも無かった。

 警察が無能だからではない。〝挙げる前に彼らの存在を見て見ぬ振りをしたからだ〟。

 それは直接何かがあった訳ではなく────彼らの背後に聳える存在を察知し、あり得たはずの捜査の延長を自ら断ち切った。


 臭い物には蓋を。〝英米風なら、sweep something under the carpet(カーペットの下にゴミを掃き入れる)、というわけだ〟。

 そこまで分かっていながら、保身を第一に考えて警察組織は身動きするのを止め、事を大きく荒立てないよう真実を闇に葬った。

 警察ぐるみの汚職行為に等しい隠滅。しかし下手を打てば国際関係にも関わってくる可能性がある以上、これ以上の最良の選択肢は無かった。


 自分達におまんまを食わせ養う場所(くに)と、一人の少女。どちらかの犠牲にしろと問われれば、現実問題、後者以外にあり得ない。


 知らなくてもいいことがある。知る必要もないことがある。

 ままあることだ。今更になって蒸し返すべきではない。

 真実が無ければ、彼女は遺族にとっての犠牲者ではなり得ないのだから。誰もより深く傷つかなくて済むのだから。


 それが例え、仮初めの平和なのだとしても。

 上辺の気休めに過ぎないのだとしても。


「よお、来たぜ暁」


 だが────そうではない。

 そうではない者は、確かにいる。


「いのりに、教えてもらってさ。やっと……ここに来れたよ」


 残酷で深遠な真実を知り、彼女の死に真っ当に悲しむことさえも許されずに、何も知らない遺族とは違った囚われ方をしてしまった者がいる。

 底知れない絶望に打ちひしがれ、その運命の所業・数奇さを呪った者がいる。


 流れた比較的穏やかな時間は、果たして『彼ら』にとっての安らぎとなれたのか。

 ……いや、恐らくは。何時までも塞がらない傷口の腐り、膿み果てるまでの長たらしい時間に過ぎないのだろう。


「……お前が死んで、もう四ヶ月になるんだな」


 ────季節は巡り、三月を迎えようとしていた。



◆◆◆



「────……というわけで、立花先輩を殺したのは、琴羽さんでした」


 拓二と琴羽が姿を消して、一週間が過ぎた頃のこと。


 祈は、夕平の家……その部屋の前まで訪れていた。

『まで』と言うのは、その部屋の扉が閉ざされており、祈には入れないからだ。ご丁寧に鍵で施錠されている。

 やむなく、今はこうして扉越しながら部屋の主に向けて話し掛けているというわけだ。無人であるかのようにそこに気配は無い。

 しかし────間違いなくそこに、夕平はいる。


「ですがそれを知った拓二さんは、琴羽さんを引き連れ、そのまま共々行方知れずです……ですがあまり、良い扱いを受けるとは思えませんでした」

「…………」

「拓二さんのあんな顔、初めて見ましたから……」


 祈は、迷った挙句これまであったことを話した。打ち明ける、といったほうが正しいか。

 ただ、最後の最後────『もしかしたら自分が拓二に殺されるかもしれない』というところだけは伏せた。こんなことになった原因の一つ────自身の言葉足らずを分かっていても、そうせざるを得なかった。


 かれこれ十分はこうしているだろう。会話というには一方的で、祈がずっと喋り続けているこの状態。

 またその内容というのも、会話というよりもこれまであったことの事後報告に過ぎない乾いたものだったが、それでもあの祈がこうも一人で懸命に話し続ける姿を見せることはそうは無い。


 これは、彼女なりの説得なのだ。

 残された者同士が寄り添い、触れ合おうともがく彼女の精一杯だった。


 暁は死んで、琴羽、拓二ももういない。いるのは、自分達二人だけだ。

 暁の死にまつわる本当の全てを知るのも、それを話せるのも、ここにいるたった二人だけ。

 身近な人間が二、三いなくなっただけで、世界はこうもうすら寒く、小さくなるものだったのか。


「……桧作先輩。外に出て、くれませんか?」


 祈が、ポツリと呟くように言った。

 思考を介さず口に出して言ってしまったとばかりに、唐突で率直な言葉だった。


「もうあれから大分経ちます……お気持ちは分かります……けど、一目だけでも、顔を見せてください」

「…………」

「お母様も心配なさってました……今もです。私も……あなたのことが、今は一番心配なんだと思います」


 言いながら、まるで自分の言葉の羅列がこの目の前の扉一枚に全て吸い込まれて、その向こう側にはちっとも届いていないのではないかと思うくらい、手ごたえのない空虚さを感じていた。

 もし自分が夕平だとして、この言葉に何か感じ入るものがあって、外に出ようとするだろうか。音楽祭の時を振り返ってみて、夕平達が魅せたような人に想いを届ける形無き力が、今の自分の言葉にあるだろうか。


 ……いや、とてもではないが思えなかった。

 しかし、これ以上の何かを言えるボキャブラリーを祈は持ち合わせていない。本や勉学で蓄えられた、紙の上でクエスチョン&アンサーで交わされる語彙の知識など、この場においては何の意味もなさなかった。


「……すみません。また、来ますね。失礼します」


 そして、ここでも『変わらないこと』がまた一つ。

 たった一人の気持ちすらこんなことで、自分に一体何が出来る。


 ────今はまだ、どうにもならない。

 しかし、そう思ったその時。

 

 階下に向かおうとしたその背後で、カチャリと音がした。

 振り返る。と、そこで見た。


〝わずかな隙間を作り、扉が、開いている〟。


「桧作先輩……?」


 呼びかけに応えた、のだろうか?

 今まで壁のようにピタリと閉じきっていた扉が……。


「あの、ひつく────」


 電気を消しているのか、生まれたその暗闇に手を伸ばした────その瞬間。


「っ!? きゃっ!」


 差し出した手ががっと掴まれ、真っ黒の一筋に引きずり込まれる。

 抵抗する間もなかった。

 真っ暗な部屋の中に力強く引っ張られ、内臓の空くような浮遊感を潜り抜け、足がもつれそうになる。

 途中、缶のようなものを蹴飛ばし甲高い音が響く。


 無造作に敷かれた布団に、酷く乱暴に引き倒された。肩と背を強かに打った。


 そして、その上に覆い被さってきた影法師に勢いよく唇を塞がれた。


「────っ、んむっ!? ンッ、んんーっ!!」


 がちんとお互いの前歯と前歯がぶつかって、それが恐怖と焦燥が焦がす脳裏に痛みとして走った。

 そして、にわかに感じる臭気。ゲロと酒の臭いが、キスした口から鼻腔に通り抜けていく。

 ツンと鼻をつくそのその汚臭に思わず胃が刺激されながら、かろうじて踏みとどまる。代わりというように抑えられた手足をバタバタとさせても、虚弱な祈の力では無意味な努力だった。


 そのままの状態で、どのくらいの時間が経っただろうか。やがて、いい加減息の苦しいのを感じ始めた頃、ようやくその口と口が離れた。

 むせるように息を整え、自分の目の前にのしかかる人物に、祈は自由になった口を開いた。


「ぷはっ……桧作先ぱ、何っ、を……!?」

「────お前がッッ!!」


 ────が、言おうとした言葉は彼……夕平の剣幕によって気圧されてしまった。


「お、お前に俺の! 何が分かるっっ!! 何が『よく分かる』だよ!! 何も知らねえだろぉが!?」


 暗闇に目が慣れた時、祈はそこで初めて、唾を飛ばして喚き散らす夕平の容姿を目に入れた。


 やつれた、という言葉では足りない。祈の記憶と照らし合わせても、『それ』はもはや別人だった。

 もじゃもじゃに散らした毛髪。赤黒く切れた唇。濁った瞳。

 顔全体が年老いたようにたるみ、疲労と消耗の皺が刻まれ、血色の悪い土気色をしていた。さらにぼうぼうに伸ばし切った無精髭が、いかなる重苦と苦悶をここで抱えていたかを物語っていた。

 彫りのあった目元は今や、落ち窪んだかと思えばそれと同時に腫れあがり、どす黒い隈で覆われ、もはや見るに堪えない。しかしその目の端には、流れるものがあったというその証拠が確かに残っていた。


 混乱。失意。自暴。悲愴。

 あまりの光景に呆然とした祈であったが、その眼はそうした細々とした変わり果てた夕平の姿を、降り注ぐ感情の一切を、何一つ見逃さない。

 そしてその賢明な脳は、永遠に忘れることもない。


 ────選択を間違ってしまった後の人間けつまつを、感覚の全てで焼き付けた。


「それとも何だ、賢い私は全部理解してます~ってか!? んなら言ってやる、お、お、俺はあいつと────せ、セックスしたこともなかったんだ!! そっ、そんなことも、知らねえんだろ!?」

「っ……」

「な、な、クズだろ俺? 最低だろ? 暁が死んだってのに、ヤれなかったとかほざいてんだぜ、ははっ、はははははは……! なあ、笑えよ? なあほら……ンだよ、その目はよ。まともに悲しむとか、んな上等ぶったこと出来っかボケがッ!! 人間なんてそんなもんだ、みんなお前みたいな芯通った頭してねーっつうのおおおお!!」


 上にまたがったまま怒り狂う夕平には、もはや祈の姿を捉えている様子はなかった。

 あるいはここにいる祈の姿を、自分を苛む夢か幻覚かと考えているのかもしれない。


「くそがっ! くそくそくそくそくそくそくそくそくそ────クソおおおおおおおおおおおおおッッ!!」


 頭皮から引きちぎらんとばかりに髪を掻き回し、フケが散る。

 嗄れた発狂の叫びが、悲痛に響き渡った。


「どうして……なんでだよ……どうしてあいつが、暁が死ななきゃなんねえんだよぉ……! うっ……ぐっ、ウウ、ウウううううう……!」


 喉を震わせ、むせび泣く夕平。

 それを、下にいる祈はのしかかられる重みを感じながらじっと見つめ続けていた。もはや、抵抗する気もなかった。

 まるで夕平が、祈にその身をもたれかけさせているかのような恰好のまま、しばらく時間が経った。


「……ごめん……ゴメンないのりちゃん。ごめんな、ゴメン……」

「…………」

「もう俺、なんか駄目だ。駄目なんだ……もう耐えられない。もう無理だ。俺のことなんかほっといてくれよ……無理して俺といなくていい。外に出そうとしてくれなくていい」

「…………」

「もう、忘れてくれ。そんで二度と来るな……いのりちゃんなら、分かるだろ?」


 新たに涙を流す夕平が、躁鬱の激しい情緒のまま、塩辛さの絡んだ声でそう告げた。

 先程までの激昂とは打って変わって、項垂れ、陰鬱な目を伏せる夕平。

 そしてゆっくりと、お互いの息遣いまで肌で伝わるようなその距離から離れようとして────その着っぱなしで縒れた服の袖を、祈がそっと摘んだ。


「……分かりませんよ」

「いのり……ちゃん……?」

「はあ。……もうなんだか……もう……全部、いいです。ちょっと……疲れちゃいました」

「ぇ……?」


 それまで黙り込んでいた祈は、ゆっくりと緩慢な口振りで話し始めた。


「確かに私は、何も分かってません……人よりちょっとだけ利口ぶれても、結局それだけです。桧作先輩のことが心配っていうのも、嘘ではありません。〝が、本当でもないんです。……どちらでも、ないんです〟。他人のことなんて、本当は少しも気に留めてこなかった。私はきっと、人の心なんてものが欠けてしまってるんでしょう。……そう、以前だって、私は皆さんを────」


 ────『賭け』にはもってこいですよ。


 あの時も。


 ────どうもお前は傾向として、人を能力の優劣がある駒として見てるところがあるらしいな。


 あの時も。


 ────〝私も……あなたのことが、今は一番心配なんだと思います〟。


 そして────つい先程も。

 結局、何も変わっていない。『人間なんて、そんなもの』────それはまさしくその通り、堂々巡りだ。

 自分達は、繰り返す。それがいかに愚かなことと分かっていても、取り返しのつかないことばかり見上げて、同じ場所でもがき続けている。


 何も、変わらない。

 あくまでも変わった気になって、数ヶ月にあったことさえも忘れて、自分達はループしているだけだ。


「……ねえ、桧作先輩?」

「な……なん、なんだ……?」


 祈の小さな手が、夕平の痩せこけた頬に触れる。

 労わるように優しく、つつい、と指の先で軽く撫でた。


「私では代わりにも慰めにもならないでしょうけど……立花先輩にしたかったこと……私にしても、いいですよ」

「っ!? な、ぁ……!?」


 逸らすこともなく、真っ直ぐに夕平を射抜くその目からは、やはりいつものようにその感情は読めない。

 見えるのは、その眼底にかすかに揺れる瞳の光だけだった。


「え、あ……ど、どうして、いや何で、そんな────」

「……確かに私は、頭を使うことは人より『得意』なつもりです……けど」


 祈は、静かで囁くような声を夕平の耳元へと落とした。

 残酷なまでに優しく、甘く────夢の中に誘うような、深みに沈んでいくような吐息。


「だからと言って、『好き』というわけではないんですよ……?」


 暗い部屋だからか、なおさら控えめに赤らむ頬の変化とともに、差し出した両手で夕平の首をするりと絡め抱き締める。口角はぎこちなくも、それでも安心を見せるための笑みの形に持っていこうと精一杯緩ませていた。

 怖気と緊張を隠して平静を装おうと、それでも助けになろうとしている。下敷かれてなお健気な祈の姿は、今まで彼女を見て感じたこともないような、蠱惑的で好色の艶やかなもののように夕平の目には映った。


「忘れろって言うのなら、どうか忘れさせてください。……どうすれば、私でも忘れられますか」

「あ、う……」

「私に、『忘れる』ということを教えてくれますか……? ね、桧作先輩……」


 ────これが傷の舐め合いだというのなら、それはそうだ。

 特別肌を重ねたかったわけではない。肉欲を果たしたいと思ったわけではない。得たいものを得るための形ある手段が、それしか思い当たらなかったのだ。


 得たいもの────それは色恋ではなく、情欲の迸りでもなく、ただお互いの無防備なところを剥き出し、その弱さに歯を立て、その罪悪に爪を食い込ませ、自己を傷物にするための機会。

 苦しみがあれば、痛みがあれば────そして快楽があれば、僅かな時間でもそれに集中していられる。


 思った以上に、二人には共通するところが多い。

 抱え込んだ秘密の共有も────そして、それぞれに訪れてしまった悲恋も。


 つまりはそれが出来るのは、お互いにお互いしかいないのだ。

 

 勿論、こんなことをしたって、何の解決にもなりはしない。姑息で利己的な逃げ道を作ったに過ぎない。

 このままでは、おぞましい不貞を働いてしまう。しかし、止められない。いやそもそも、止める頭を捨ててしまいたいからこうしているのだ。


 己の罰と言うつもりもない。むしろ新たに自分というものを許せなくなるだけだ。


 しかしそれでも、分かっていてもなお、自虐の先にある感情の持って行き場を彼らは求めざるを得なかった。

 そうして、また一つ『過ち』を繰り返す。


「ほんの……ほんの少しだけで、いいんです……だからどうか、お願い……」

「…………」


 そう、ほんの少し。ほんの少しの寄り道。

 それだけでいい。休める場所を見つけたいだけ。


 堕ちるにせよ溺れるにせよ一蓮托生、その最中に道連れが欲しいだけ。

 無様で、哀れなものだ。


 合致した想いの絡んだ視線が、宙で交差する。



 どちらともなくその距離は狭まっていき、そして────影が、一つになった。



◆◆◆



『アンタとは、気が合うんじゃないかと思ってた』


 拓二は、言う。

 彼は五ヶ国程の言語を操れる。相手に合わせるためのその英語は、培われた経験を表すものの一つだ。


 そんな彼の声音は、深く、重い。


『これだけは本当だ、嘘じゃない……あの時色々気にかけてもらった恩人と同時に、もしかしたら俺と近しい友人になれるんじゃないかと思ってた……』


 手の中に遊ばせている一丁の拳銃────その意味を物語るかのように。


『……ああ、そうさ。だから……こうなって、本当に残念だよ。だが、人が創る世の中に、筋は通らない。それは、アンタがよく分かってるはずだ』


 その相手である『彼』が、何事か拓二に話す。


 それに受け答えた言葉と銃口を『彼』に向ける拓二は、悲しげに目を伏せ────。



『────〝さようなら、ボルドマン=ニコラス〟』



 その言葉を皮切りに、一発の乾いた音が鳴り響いた。

 訪れる『戦争』の口火を切った、その瞬間の音が。




初作品です。誤字脱字報告、または感想・批評等あればぜひお願いします。最低週一投稿を目指していますが、都合で出来ない際は逐一報告いたします。

【追記:一月十九日】加筆修正しました。

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