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短編:詩&エッセイ

メーデー・メーデー

作者: 孤独者

サイレンが鳴り響く


僕の心が訴えかける


周りに轟く僕の悲鳴


だけど、誰も聴いていない



君は孤独だと、誰かが言った


まさしく、その通りだと思う


僕は独りきり 孤独な人間だ



辛いなんて思っていない


むしろ、今さら思えるかって話


僕が生まれた時にはすでに


僕の周りには誰もいなかった



親は僕を捨てて逃げた


孤児院の先生は他の子に興味を持っていた


僕は見放された人間


生きている価値も意味も分からない


僕は見放されてしまった人間


助けを呼んだところで誰も来やしない



僕はつまらない世の中に生きている



くだらない常識


親がいない子供を見下す習慣


困っている人がいても助けない習慣


当たり前じゃないことが当たり前になる世の中


いつ、だれが見放されるかはわからない


孤独に生きる人 助けの手は伸びてこない


他人は僕らに手を差し出すことを偽善という



くだらない世の中


僕が生きていくには少し窮屈に感じる


他人は、可能性は誰も同じ


努力すれば必ず報われると言う



だけど、それも生まれてくる環境によって変わる


僕の家はお金がない


ここで言う家って言うのは、もちろん孤児院の話


それなのに、僕に与えられる贅沢はさらに少ない


何故かっていうと、孤児院の先生は他の子がお気に入りだから



僕はそれでも今、めげずに生きている


人間、悔やんだところで、運命を遡ることは出来ないから



だから、僕はこれから先の将来を考える


自分の人生が少しでも楽しくなるように


こんなにもつまらない世の中が、少しでも楽しくなるように





愛されていないから、なんなんだ


独りきりだからって、なんなんだ



僕にそんなことは関係ない



僕がこの世に生まれた以上、何かを成し遂げる意味がある



まだ、その意味は分からないけれど、とりあえずは生きてみる



諦めずに生きていれば、きっとその意味は自ずと見えてくるはずだから



だから、僕はそう、信じてみる


そして、歩いてみる   自分の足で、しっかりと。。。

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