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プロローグ
初投稿です。
遅筆、稚拙な文章かもしれませんが、
是非読んでいただければ幸いです。
感想お願いします。
その日の朝は、今まで生きてきた中で一番目覚めが良かった―― と、云っても俺はまだ15年しか生きていない。
更に云えば、今まで5000回以上の目覚めを経験していても、実のところ1000回も目覚めた状況など覚えていないのだ。
つまり、覚えがある中での話となる訳だが、それでも珍しい朝である事は否めない。にも関わらず、すっきりクリアな頭の中を憂鬱と云う二文字が埋め尽くすと云う不条理は如何なものだろう……否、分かってはいるのだ「爽やかな朝だぁ~」などと、ノビを一回して、陽の光でも浴びれば、さぞかし充実した1日を送れる事請け合いである……と、云う事は……でも、
「だぁぁぁ~嫌じゃぁ~」
今日より始まる新生活が、俺のポジティブ思考を奪っていた。
俺の名は「神城真人」。
本日を以て、特殊学校法人「社来学園」に入学する。