ProLoguE
グロテスクなシーンが一部含まれますがご了承ください。
昔々、7つの国でさえも出来ていない頃この世はまだ荒れており、人間は妖怪を蔑んでいた。
自分たちと違う妖怪を忌み嫌い、差別していた。
そこで、起こった妖怪と人間の戦争。
それは、第三次にまで続き、圧倒的な妖怪の力は人間の誇る軍事力を跳ね返していた。
食料も底を尽き、人々の勢いも無くなった、時人間側が降伏を申し入れた。
もう、自分たちは妖怪を殺さない、捕まえない、差別しない。
頼むから、許してくれ。
共に共存して行こう、と。
妖怪側はそれを快うけ入れた。
だが、それを受け入れる代わりに妖怪側は条件を出した。
此方側で殺された代表12名の妖怪がいる。
それを、100年に一度でいいから人間に転生をさせてくれ。
我々はそれを願う。
人間側は迷った。
100年に一度人間側から半分妖怪の子、つまりは「なりそこない」が生まれてくるということだ。
だが、ためらっている暇は無かった。
人間側はそれを仕方なく受け入れた。
1・必ず生まれた子を殺さないこと。
2・生まれた子に「なりそこない」と言わないこと。
3・生まれた子を人間側で必ず育てること。
「なりそこない」の見分け方を聞き人間側と妖怪側はそこで初めて握手を交わした。
共に共存するための誓いを交わす。
この世に呪いを残して。
頑張ろうと思える気持ちと爽快感が沸けば何より嬉しいです。
皆さんこれからよろしく尾根がします。