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AOI 第80話

 のあちゃんのLINEを、すぐには返せなかった。ほんの5分くらいだったけれどね。どんな言葉で伝えればいいか考えてしまった。OK!いいよ!わぁ、楽しみ。で、いいのかな。久しぶりだねとか…考えすぎだよね。あまり、考えなくていいの、さらっと、で、考え出したのが、

 (アボガド入りのバーガーにしてみようかな。)

 のあちゃんから、すぐ折り返しがきて、

 (笑笑笑)

 また、3回の笑だ。一生懸命考えて考えて、何回も読み返して、やっと送ったのに。つづけて、

 (水曜日か木曜日になると思う)

 それには、すぐに、

 (OK!)

 と、大きな人が手を挙げて輪っかを作っている絵文字とともに送る事ができた。しばらく、いつもと同じ中学の友達とは違う、少し緊張したLINEは続いた。まだまだ、慣れないなぁ。慣れる事はあるのかなぁ。初LINEの時のような、ぎこちなさを思い出した。少し恥ずかしいような気持ち。1文を送る事に、手汗が出ているような、大丈夫でありますようにの念を込めた人差し指。仲良し言葉になるまでにどのくらい時間がかかったかな。相談事は、まだまだ大切にしたいので時間はかかるよね。今もなお。言葉が足りなくならないようにとか、考え過ぎているのかなぁ。なんだか、言葉をつなげて行く事が難問のようになってしまっているなぁ。たしか、その時、考え過ぎるのは暇なのではと雑誌に書いてあったのを読んで、その時そうなのかもと目の前がキラキラしてパーっと明るく道が開けたような、覚えがあって、少し気持ちが楽になったな。はて、のあちゃんから今日は、電話してもいいかな?のLINEでは無かった。と思い出して、塾ではなかったからかな、久しぶりだったからかなと、ハンバーガー屋さんに行くハードルを、また自分であげてしまったような気がする。そういう自分が嫌になるけれど、

陽の考えに変えて、洋服何を着て行こうかなと。携帯の天気予報を開いて、ずーっと曇り雪が続いていた。スカート履いていけないかなぁと結局、ダウンに裏起毛ジーンズかなと、あれ、これでは塾と一緒じゃない。頑張ってスカート 履く?あっそうだ。むくっとこたつから、起きあがって携帯を持ちながら、こたつのテーブルに両肘をついた。そうだ、週末モールに行くんだ。そうだそうだ、洋服見てこよう。やったぁ。ハンバーガー屋さんの洋服は、これで決まりじゃない。やったぁ。そうとなれば、モールのお店をチェックして、洋服も選んじゃお。そうすれば、スムーズにみんなでお買い物できるよね。両手の携帯に写っている私の顔は、にこにこしていて、自分と目があって少し恥ずかしくなってしまった。

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