Episode8.再度
葵の異動の翌日
第7部隊、第8部隊が集まり上官から今回の行軍の説明が開始された。
第7部隊上官落合雪と第6部隊上官がわたしたちの前に横並びになっている。
「白月」所属
星石:赤/武器:モーニングスター
柊 棘
「今回は集まってくれて感謝するわ。第6部隊上官の柊です。第8部隊上官をここで任命するとともに今回の行軍の説明を行います。新たな第8部隊上官については落合さん、頼みましたよ。」
「はい。新たな第8部隊上官は雨花、君だ。」
突然自身の名が呼ばれはっと息をのんだ。周りの者が拍手をしている。
「…わたしでいいんですか?自分で言うのもなんですがわたしより菊花のほうが素行がいいと思いますけど。」
「それは思ったけど菊花は司令部だからできないんだ。」
落合上官の言葉になるほど、と納得する。司令部の者は司令室からでしか行軍の様子を観察できない。ともに行軍できる状態になっている戦闘部のほうが良いのだろう。
「では次に行軍について話すわ。今回は鉄壁、水質の検査をしてもらうわ。前回第7部隊が調査に向かってくれたため地形のデータをとれたの。そのデータをもとに今回は安全に向かえるようになっているわ。」
「今回はこちらで班分けをしてる。読み上げるから同じ班で集まってくれ。」
落合上官が班を読み上げだす。
「雨花、葵、藤華」
「天宮、兜、衣草」
「白月」所属
星石:赤/武器:傘
藤華 一花
「白月」所属
星石:紫/武器:注射器
兜 小鳥
「白月」所属
星石:紫/武器:鋏
衣草 薫
名前を呼ばれそれぞれが一塊になる。
上官はそれを見て話を続けようとしている。
待って。この前金出の葬式で出会った二人はどうした…?
確か魚草と草薙…
「待ってください上官。」
「どうしました、雨花」
「第8部隊に在籍しているはずの魚草 亜金と草薙 刺織は本日どこへ?」
「それは…」
落合上官が何かを言おうとして口を開いたが柊上官によってかき消された。
「そんな隊員いないわよ。いたとしても別の部隊の子じゃないかしら?」
隊員がいない…?やめてしまったのかもしれないがいない、という言い方に何か引っかかる。
「じゃあ話を進めるわね。二つのグループを北側、東側に分けてそれぞれで探索、データを収集してきてもらうわ。データが入手出来次第戻ってきて頂戴。」




